ロッテ・唐川侑己投手(18)=成田高出=が大記録に挑む。20日、交流戦開幕の巨人戦(千葉マリン)に先発が予想されるが、高卒ルーキーとしてドラフト制施行後、初登板からの「先発としての4戦4勝」はプロ野球記録になる。黄金ルーキーが巨人相手に歴史を塗り替える。
相手が巨人でも関係ない。唐川は平常心を強調した。
「今までと変える必要はない。自分の投球をしようと思います」
この日はチームがオフのため、軽く体を動かす程度でノースロー調整。セ・リーグトップタイの45本塁打をマークしている巨人打線について「長打力があってすごい打者が多い」と警戒しながらも「自分がどうこうではなく、打者として(一般論で考えた場合)そう簡単にホームランは出ないと思うので思い切っていきたい」と決意を口にした。
唐川人気はグラウンド外でも急上昇だ。東武百貨店船橋店は29日から掲示される「父の日フェア」のポスターモデルとして唐川の起用を決めた。同店での登場は2度目だが、大嶺との“共演”だった前回とは違って独り立ち。前回は年配の女性から「笑顔がかわいい」とポスターを求める問い合わせが殺到した。
20日の試合はテレビ東京系で放映される。“地上波デビュー”でマダム人気も過熱しそうだ。
巨人を斬れば「高卒ルーキーで先発としての初登板から4戦4勝」というプロ野球記録を達成する。「投げるからには勝ちたい」。18歳が巨人相手の大記録に挑む。
◆ロッテ・バレンタイン監督
「けが人が多く、あまりいいプレーができていなかった。交流戦で調子を上げたい」
★レトロな劇画タッチのポスター
恒例の交流戦用ポスター=写真=を発表。今季は「世覇交流活劇」と題し「巨人ギガントの逆襲」(巨人戦用)「竜よ、眠れ。」(中日戦用)などレトロな劇画タッチとなっている。昨年までは相手を挑発する言葉を並べていたが「今回は相手のカラーを出しました」と球団広報。球場やJR海浜幕張駅構内などに掲示される。
そう、平常心で。