ズレータ、ソフトバンク交渉打ち切り ロッテ獲得名乗り
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約2カ月間に及んだ残留交渉がついに決裂だ。竹内COOが交渉打ち切りを明言。ズレータ側にも「断念」を伝えた。
「王監督には大変申し訳ないが、交渉を打ち切らせていただく。球団側として最大限の提案をした結果、イエスの返事をもらえなかった。ノーと判断し、断念させていただきます」
最後まで両者の溝は埋まらなかった。当初、1年契約を提示した球団に対し、ズレータは複数年を要求。そこで球団側は18日に基本年俸2年500万ドル(約5億8500万円)に出来高払いを含む総額700万ドル(約8億2000万円)を再提示した。しかし、2年総額10億円程度を“妥結ライン”にするズレータ側はさらなる条件の上積みを要求。竹内COOは「チーム全体のバランスもあるし、既に最大限の評価をした」と、それ以上の譲歩は拒否していた。
ズレータの代理人カサレッジオ氏はこの日、本紙の取材に対し、球団側から「交渉打ち切り」の連絡があったことを認め、「残念だが、フリオはチームを離れることになった。ここまで4年間、支えてくれた王監督やチームメート、ファンのみなさんに深く感謝したい」とコメントした。
また、移籍先については「日本の球団」と述べるにとどまったが、関係者によると、ロッテ側と条件面でほぼ合意に達しているという情報も。一説では2年600万ドル(約7億円)の基本条件に、出来高払いを含む総額900万ドル(約10億5000万円)の大型契約になる見込みという。
一方、ホークスは代わりの大砲探しが急務となった。球団は今オフ、アダムとブキャナン両外野手を獲得。ブキャナンは一塁も守れるため、来年2月の宮崎春季キャンプやオープン戦で“力量”を見極めた上で、来春、米メジャーでロースター漏れとなった野手を探すものと見られる。竹内COOは「来年6月30日まで補強は可能。いつでも獲得できる準備はしている」と、シーズン中の緊急補強も視野に入れて“代役”探しに乗り出す。
ロッテが、ソフトバンクとの交渉を打ち切ったズレータの獲得に条件付きで名乗りを上げた。瀬戸山隆三球団社長(53)は25日、バレンタイン監督の知人でもあるズレータの代理人ユージン・カサレッジオ氏と現在交渉中であることを明かした。
交渉はズレータ側からの売り込みでスタート。すでにロッテは契約金80万ドル(約9600万円)、年俸220万ドル(約2億64000万円)の2年契約を提示。総額520万ドル(約6億2400万円)を用意しているが、苦しい球団の台所事情もあり、瀬戸山社長は「彼を獲得したいが価格交渉には一切応じない。ダメならウチは結構です」と話した。
今季、大砲不在のロッテはチーム打率2割5分2厘でリーグ最下位に低迷。それだけにリーグ屈指の強打者獲得でV奪還を目指したい意向だが、ズレータ側の譲歩がなければ獲得を断念する考えだ。
うーん、何故ロッテなのかがわからん…。