ロッテ豪キャンプ地到着…ジーロング市猛アピール、ずっと来て!
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選手・スタッフ約70人は、昼前にジーロング市入り。3面の野球場を持つ「ジーロング・ベースボール・センター」で、若手選手らが、さっそく自主トレを行った。
青い空、緑の芝のコントラスト。昨年はWBC出場で、チームの豪州キャンプに参加できなかった今江は「きれいですね」と初めて訪れた球場に満足顔だ。
昨年はバレンタイン監督が「ブルペンの屋根が低すぎる」などの不満を漏らした同球場だったが、今年は100万円をかけてブルペンも改造。バレンタイン監督も「うーん、ダイジョブねー」と、改善された施設に大きくうなずいた。
来年のキャンプ地は現時点では白紙だが、メルボルン空港でロッテを出迎えたジョン・ミッチェル副市長は「これからも来てほしい。キャンプ期間中にも交渉するよ」と気合満々。昨年のロッテキャンプが同市にもたらした経済効果は、3億豪ドル(約282億円)に上ったという試算もあるだけに、来年以降の招致に必死だ。ベースボールセンターには、08年までに水泳&本格的ジム施設も増築予定。ロッテ引き留めへの、猛アピールを開始した。
■ジーロング市
豪州・ビクトリア州都のメルボルンから南西へ約72キロの海沿いに位置する同州2番目の都市。夏にあたる12月から2月の平均気温は23.1度で、湿度は低い。畜産、羊毛産業で栄えた港町で、1850年代のゴールドラッシュで発展した。オーストラリアン・フットボール「ジーロングフットボールクラブ」の本拠地で、ゴルフ、クリケット、セーリング、サーフィンなどが盛ん。人口は約19万人。日本との時差は、現在サマータイムでプラス2時間(通常はプラス1時間)。
★小野&久保、新ブルペン入り
投手陣の柱となる小野、久保がブルペンで投球を開始した。昨年より幅が5メートル広くなり、天井も4メートルほど高く改造された新設ブルペンで、ともに捕手を立たせて力のこもった球を投げこんだ。この日はブルペンの状態をチェックしただけで終えた渡辺俊は「海外でのキャンプは難しいけど、わくわくする。何か成長できそう」と口元を引き締めた。
成長してください。お願いします。