カンちゃんのホップ・ステップ・キャンプvol.7■
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船橋東武は、千葉ロッテマリーンズというチームを応援しているとともに、すべてのマリーンズ選手を出来るだけ同じ気持ちでサポートしていきたいと考えております。その中で、今この人を紹介したい、クローズアップしたいという、私の目に訴えかけてくる旬に呼応する気持ちは大事にしたいと考えています。ということで、銭のとれるプレーヤー根元俊一選手にフォーカスしてみました。根元選手の「うまい肉が食べたい」という声にお答えして、梶原広報を交えしゃぶしゃぶトークの始まりです。
(以下、根元選手=N 梶原広報=K)
― 今日はとことんお話を伺うつもりです。
K 門限があるからダメです。(笑)監督はその辺、厳しいんですよ。
― 早速ですが、久しぶりに日本に帰ってきました。今日のオフは何をしていましたか?
N 古谷選手と映画を見に行きました。「どろろ」です。柴咲コウが可愛かったですよ。
― 昨夜は街に繰り出す選手が多かったのですが、夜遅く一人コンビニにいるのを見かけました。まじめですね。
N たまたまですよ。(笑)久しぶりにメールを打っていたら「あれ、こんな時間だ」ってなってしまい、あわてて食べるものを買いに行ったんです。
― でも、長時間立ち読みしていました。
N (笑)日本語の字に飢えていたもので。
― 初めて参加したジーロングキャンプ、いかがでしたか?
N 暑かったです。(笑)それと、移動も大変でしたね。ただ、仕上がりの点ではとてもいいですよ。
K 順調だったからこそ、寒い日本でケガに十分に注意しないとね。
― 具体的に収穫となった点は何でしょうか?
N これから試合を重ねて分かってくるものだと思います。オープン戦期間で新たな課題も出てくるでしょうし。
― オーストラリア選抜との試合ではパワーも見せつけました。(先制アーチを放つ)
N あれは風です。(笑)球場も狭かったですから。
※それでもしっかり振らなければ柵越えは出来ないはず、そのあたりが収穫だったのかな。
― さて、昔の話になりますが、東北福祉大の頃は安打製造機と呼ばれていましたよね。
N んー、確かに4年のときは打ちまくりました。おかしかったですね。(笑)ただ、3年まではそうでもなかったですよ。西武に入団した岸投手にも結構やられてました。球が速くていい投手ですよ。
K ソフトバンクの大隣投手はどうなの?
N メチャメチャいいピッチャーですよ。完封とかされたことがありますから。
K 6本柱確立かぁ。まずいな。
― プロ入り前に目標にしていた選手はいましたか?
N 小坂さん(現巨人)は気にしてみていました。
― それは今も?
N 実際にプロでやっていると、目標っていう意識はなくなるんですよ。それでも、すごいなぁと思う人はたくさんいますけど。
― 具体的には?
N 福浦さんのバッティングなんか、いつもすごいと思ってみてます。
※ジーロングでも、他の選手のバッティングを良く見ているな、という印象があります。
― さて、昨年の成績を振り返ってください。
N ファンの方も不満でしょうが、僕自身が一番不満に感じてます。
― ファームの首位打者でも?
N あまり意味のないタイトルですね。もちろん、高い打率を維持するのは大変なことですし、それが出来たことで自分にプラスになった部分はかなりあります。ただ、それを一軍でやらないとダメですね。
― 打率に意識がいきますね。
N ヒットを打ち続けるということは、本当に大変なんですね。少し、気が緩むとあっという間にまったく打てなくなりますから。
― 一軍デビューは5月11日阪神戦、9回に代走でした。
N はい。自分が同点のランナーだったのですが、膝はガクガク、ベースを踏んでいる感覚がまったくないし、周りを見たらお客さんがドワーッといて、セカンドに進んで久保田さんの球を後ろからみたらブワーッと浮き上がって。これは、大変な世界に入ってしまったなと。
― 5月25日の阪神戦ではすごいプレーもありました。(9回小林雅投手がつかまり、1点差で無死3塁打席は金本、前進守備の根元選手の横を襲った鋭い打球に横っ飛び、ピンチを救いました)
K 新人がチームの危機を救った、と大絶賛でした。
N グラブを出したら入っていたという感じです。(笑)もう出来ないですね、あのプレーは。
― 根本選手自身のベストプレーは?
N 巨人戦で延長10回に決めたエンドランです。
K あったなぁ。
N TSUYOSHIが一塁に出て、エンドランのサインが出てファール。ボール、ボールときて1-2になり、再びエンドランのサインが出てここで決めなければというときに、うまくセンター前にはじき返しました。
※その後、福浦選手の決勝タイムリーでこの試合をものにしています。
K そこで決められたのは、プロ野球で生きていくための「強運」を持っているということなんだよ。
― 運って感じますか。
N そうですね。それは強く感じています。プロ野球を志す人のなかで、実際にこの世界に入れるのはほんの一握りですし、紙一重のところは運に左右されているのかなって。
― プロの世界で食っていけると感じていますか。
N まだまだですよ。そんなに甘くないです。去年も5打席連続三振したときに、どうしたらバットにボールが当たるんだろう、っていうところから悩みましたし。
― でも、強運も活かし、野球人根元は成長を続けている。
N 成長してなきゃダメですよね。
― ズバリ、今年の目標は?
N 常時一軍です。やはり、一軍の試合に出てナンボと思っています。
※オフレコの話が上記の約3倍ほどあり編集に困りましたが、基本的にものすごく真面目だなぁという印象です。いやらしい欲はないけど、志をきちんと持っているいい選手だと思います。是非、スタジアムで彼の一挙手一投足にご注目ください!
根元超ブレイクしろ。根元は運があるよ。