「未来の主軸」ロッテ佐藤が一番乗り弾
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小学校3年生から野球を始め4年生から左打ちになった。「小さい頃からチャンスに強く3冠王の獲得が夢」と野球に熱中した。
今年のキャンプは2軍からスタートした。古賀2軍監督は「素晴らしい逸材なのでキャンプでは体作りを基本にし、打って守って走って筋トレの毎日だった。」という。佐藤は「投手陣のスピードや切れのいい変化球は凄いなと感じた」という。夜間はマシン相手の「打ち込み」に自分との戦いを続ける。
教育リーグでは3月3日の日本ハム戦(ロッテ浦和)に守備固めで初出場。4日のグッドウィル戦(ロッテ浦和)には8番左翼手でスタメン出場した。
1打席目藤原投手に遊併打、2打席目松川投手から右中間二塁打、3打席目田沢投手から左翼線二塁打、4打席目東投手から遊ゴロで、この日は4打数2安打と広角打法を見せた。そして3月10日ヤクルト戦(ロッテ浦和)では3回に松岡投手の2球目ストレートを右中間にプロ入り初ホーマー。佐野2軍打撃コーチは「球をミートするのは天性型だ。若手に楽しみな選手が多いから面白くなる」と笑顔を見せる。
イースタン・リーグの開幕は3月24日。開幕戦のグッドウィル戦では4回1死三塁で松永投手の3球目を大きな飛球の左犠飛でプロ初打点。7回には先頭打者で2番手岸投手と対戦し、6球目の速球を見事なミートで左翼に推定105メートルのイースタン・リーグ一番乗りの初ホーマー。佐藤は「思い切って振った結果です」と言うが、ネット裏では「やはり素材が違うよ」との声が聞こえた。3月28日巨人戦(ロッテ浦和)の6回には金刃投手の5球目スライダーを右前打に好打したバットコントロールは高校生離れした打撃だった。開幕から6番左翼手で先発出場しているが、守備面でも打球に対するスタートも良く守りのセンスもいい。楽しみな逸材だ。
4月1日現在、4試合、打率1割6分7厘、本塁打1、打点3。
◆佐藤賢治(さとう・けんじ)
1988年8月26日生まれ。東京都出身。横浜高から06年高校ドラフト2巡目でロッテ入団。目標の選手はロッテ・サブロー外野手。好きな言葉は「人生の勝利者になれ」。遠投120メートル、50メートル走6・1秒(本塁から一塁まで4・1秒)。初給料で父公義さんに名刺入れ、母幸子さんにネックレスをプレゼントした。今年はイースタン・リーグで「首位打者を取りたい」と言う。181センチ、78キロ、右投げ左打ち。
○…ロッテの06年高校ドラフト1巡目の大嶺祐太投手(18=沖縄・八重山商工、184センチ、80キロ、右投げ左打ち)が3月29日の巨人戦(ロッテ浦和)でプロ入り初先発登板をした。1番脇谷に初球143キロのストレートでストライクのスタート。4球目を左前打され、2番円谷に4球目117キロのカーブを右翼に2ランホーマーを許した。2回に三浦から空振り三振を奪った際には145キロが出た。最速は149キロ。5回を投げ毎回安打を許したが、後続打者を完全に抑え5回には守備面で動きのいいプレーを見せた。大嶺は「100点満点のピッチングだった」と振り返った。次の登板に期待が出来る。巨人二岡と対戦して右飛、二ゴロと抑えた投球にはスピードがあった。古賀2軍監督は「よく投げた。これからコンスタントに投げさせる。思うように投げたらいい」と期待。この日は投球数76球、投球回5回、打者21、三振5、四死球0、失・自責点各2。巨人の1番脇谷はこの日3安打し大嶺から左前打、中前打の2安打に「ストレートとカーブだけを投げてきたので打ちやすかった。これから球種も多くなるでしょう。対戦が楽しみだ」と話した。
佐藤にはマジで期待してる。