ロッテ:2連勝で2位キープ 楽天の連勝は3でストップ
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ロッテが2連勝で2位をキープ。同点に追い付かれた直後の八回、青野が左越えに決勝3ランを放ち、継投で逃げ切った。楽天は七回、山崎武の6号ソロで追いついたが、本拠地初先発の林が手痛い一発を浴び、連勝は3でストップした。
▽ロッテ・バレンタイン監督 (青野の)非常に大きな3ランで勝った試合だった。
▽楽天・野村監督 本物の勢いじゃない。3連勝はたまたまだったな。
▽楽天・林 (本塁打は)バッターとの勝負を急ぎすぎた。少し甘いところに言ってしまった。
▽楽天・山崎武 (七回に同点ソロ)球種はシュートかフォークかな。よくわからなかったよ。17打席ぶり(の安打)。うれしい。
○…この日勝てば球団タイ記録となる4連勝だった楽天だが、終盤の守備の乱れから崩れた。同点の八回。先頭打者は左翼への浅い飛球。これを遊撃手が深追いし過ぎて落球した。次打者の投前へのバントは、投手と捕手が「お見合い」して捕球できず安打に。この2走者が青野の3ランで生還したのだから、野村監督も「1イニングに二つもミスしちゃつけいられる」と苦りきった表情。「今日勝っていれば、本当に(チームに)力がついたといえたのになあ……」と野村監督。本当に残念そうだった。
○…ロッテ・青野の3ランが試合を決めた。追いつかれた直後の八回1死二、三塁。初球をライナーで左翼席にたたき込んだ。前の打席まで3打数無安打、守備でもゴロを捕球し損ない失策を記録。「ここで打たなきゃ今日は終わりだな」と、半ば開き直って放った一発だった。どちらかといえば打撃の好不調の波が大きい青野。この一発を機に波に乗れるか。
○…楽天の新外国人、台湾出身の林恩宇が本拠地初登板。「台湾は暖かいからなあ、どうやろ」と、野村監督は仙台のナイターの寒さに林が対応できるか気にかけていた。しかし、この日は最高気温14.5度とまずまずの暖かさがあり、林の投球も立ち上がりから落ち着いていた。惜しまれたのは三回。1死からベニー、塀内を追い込みながら決め球が甘くなり、連打を浴びたこと。これが失点につながったが、満塁のピンチを1失点で切り抜けたのは評価できそうだ。
青野の1発はでかかった。これで波に乗れ。