ロッテ・大嶺151キロ マー君超えデビュー
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鋭い腕の振りから放たれた直球が音を立ててミットに吸い込まれる。プロ初先発のロッテ・大嶺。2回、西武・リーファーに投げた6球目は自己最速の151キロをマークした。試合は4回0/3を投げ7安打5失点とほろ苦いデビューだったが、同世代の楽天・田中らを超える球速で魅了した。
初回は7球で3者凡退。しかし2回、先頭のカブレラに本塁打を浴びると力みが出た。直球がシュート回転で真ん中に集まり4長短打2四死球で5失点。「これ以上点をやると使ってもらえなくなる」。3回は直球を低めに集めアウト全部を三振と立ち直った。
キャンプ以降は2軍で筋トレと短距離ダッシュを繰り返し下半身強化。メニューを作った立花コンディショニングコーチも「明らかに下半身が大きくなった」。もも回りは3センチ近く太くなって、球威は増した。全78球中63球を直球で押した。捕手・里崎は「直球と分かっていても打たれない。今そんな投手は(阪神の藤川)球児くらい。匹敵する真っすぐですよ」。と最大級の賛辞を贈った。
手応えと悔しさが交錯したプロ初マウンド。「自信もついたし課題も見つかった。次は同じミスはしない」。今後は未定だが2軍で調整する可能性が高い。再び1軍のマウンドへ立つときこそウイニングボールを手にする。
立花コーチの指導は安心できるなー。