清水 満塁被弾KO 岩隈攻略できず連敗
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◇ロッテ-楽天5回戦(ロッテ3勝2敗、13時、千葉、30007人)
▽勝 岩隈3試合1勝2敗
▽敗 清水6試合5敗
▽本塁打 憲史2号(4)(清水)
▽バッテリー
千葉ロッテ 清水直、高木、小宮山―橋本
楽天 岩隈、渡辺恒、小倉、福盛―嶋
千葉ロッテは4日、楽天5回戦(千葉マリン)を行い、2―6で連敗した。今季いまだ勝ち星のないエース清水は六回、満塁本塁打を浴びるなど5回0/3を6失点(自責5)で降板し、開幕5連敗。打線も元気がなく、六回の連続二塁打と八回の今江の左中間二塁打による得点だけと岩隈を攻略できなかった。同6回戦は小林宏が先発予定。
【評】千葉ロッテの清水は五回まで失策絡みの1失点と踏ん張ったが、六回、押し出し四球と満塁本塁打を浴び、計6失点でノックアウト。リリーフ陣は高木、小宮山の両ベテランの好投が光った。打線は七―九回で7四球をもらいながら、六回の塀内、西岡の連続二塁打、八回の今江の適時二塁打による2点だけと淡白だった。
楽天は六回の憲史の2号満塁アーチなど打線の援護を受けた岩隈が、八回途中を2失点で今季初勝利。
◆まさかの5連敗「一つの試練」 1球を悔やむエース
清水が報道陣の前に再び現れたのは、試合終了から1時間以上経過した17時40分ごろ。帽子を深くかぶり、ややうつむき加減だったが、しっかりとした口調で切り出した。
「もどかしさはある。一つの試練だと思って、あまり引きずらないようにし、何とかしているが…」。まさかの開幕5連敗。出口のない迷路に入り込んでしまったエースの顔から笑みが消えた。
この日は、今季初勝利を懸けた相手エースとの投げ合い。清水はセットポジションから緩急をつけた投球で五回まで1失点と粘ったが、六回無死から連打され、次打者の送りバントの構えを引いた球が死球となり満塁に―。
一発のある山崎武は2ストライクと追い込みながら4連続ボールで押し出し。さらに満塁から憲史への初球、外角を狙ったスライダーが甘く入り、白球は右中間席中段へ消え6失点でノックアウト。
清水は「先頭(礒部)にうまく打たれたのが痛かった。(満塁弾は)初球から振ってくる場面だったし、もう少しゆっくりいってもよかった」。悔やんでも悔やみきれない1球となった。
エース様、本当に復活して下さい。