ロッテ:25安打、13得点で大勝 オリックスは10連敗
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ロッテが今季両リーグ最多の25安打を放ち、13得点の大勝。二回にズレータの先制2ランを皮切りに計8点。三回も4連打で2点を加え、その後も攻撃の手を緩めず加点。成瀬は完封で3勝目。投手陣、打撃陣ともに振るわず惨敗のオリックスは10連敗。
▽オリックス・コリンズ監督 言い訳はしない。悪い流れを断ち切るために、この状況を乗り切っていくしかない。
▽ロッテ・バレンタイン監督 これでいい形で乗っていける。成瀬は制球がよく、素晴らしい投手に育ってくれて誇らしい。
◇吉井、9安打8失点で降板…コリンズ監督は唇かみ締める
オリックス先発の吉井が二回、ロッテ打線につかまった。先頭の里崎に三塁線を破られると、ズレータには先制2ランを浴びた。いつもなら丁寧にコーナーを突くリーグ最年長42歳の右腕も、この日は速球、変化球ともに切れがない。コースに決まれば有効な変化球も、甘く入れば打者には打ちごろ。いずれも真ん中に入るシュートを狙い打たれた。
調子の出ない吉井に追い打ちをかけたのが、2死二塁で迎えた西岡の当たり。遊ゴロを俊足で内野安打にされて集中力が切れた。続く早川に高めのボール球を強引に右前打され3点目を献上すると、さらに福浦、サブロー、里崎と連続長短打。わずか41球、9安打8失点で降板となったベテランは、「何も言うことはありません」とコメントするのが精いっぱいだった。
こうなるとロッテ打線も止まらない。三回には2番手・岸田から4連打で2点を加え、四回には唯一無安打だった9番青野にも中前打が飛び出し、あっさりと先発全員安打を達成した。
ここまで9連敗と、一向に試合の流れを引き寄せられないオリックス。この日はベテラン塩崎ら6人の早出特打ちに、コリンズ監督自らが打撃投手を務めて奮起を促したが、連敗阻止を託した投手陣が序盤から総崩れでは手の打ちようがない。普段は最前列で戦況を見つめる指揮官も、ベンチ奥で唇をかみ締めるしかなかった。
○…今季両リーグ最多となる25安打の猛攻を見せたロッテ打線。ひときわ目立ったのが、故障から復帰したばかりの福浦だ。開幕直後に右腹斜筋挫傷で戦列を離れ、5日の復帰戦こそ無安打に終わったが、2戦目のこの日は一回のチーム初安打を皮切りに3打席連続を含む4安打2打点の固め打ち。「これを機に乗れたらいいね」と笑顔を見せた。バレンタイン監督も「彼の打撃は本当に素晴らしいよ」と、信頼する主軸の復活に手放しの喜びようだった。
福浦がいるだけで全然違うね。本当に頼もしいよ。