渡辺俊オリックス戦3季ぶりの白星
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◇オリックス-千葉ロッテ8回戦(ロッテ5勝3敗、18時、スカイマーク、10053人)
▽勝 渡辺俊6試合3勝1敗
▽S 小林雅14試合1敗9S
▽敗 光原2試合2敗
▽本塁打 ズレータ10号(2)(光原)
▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、小林雅―橋本
オリックス 光原、本柳、ユウキ―的山
千葉ロッテは10日、オリックス8回戦(スカイマーク)を行い、投打がかみ合い6―2で快勝した。一回二死から福浦、サブロー、ズレータの3連続長短打で3点を先制。その後も効果的に加点した。先発の渡辺俊は九回途中まで2失点で3勝目。最後は小林雅が締めて9セーブ目。11日から本拠地に戻り、首位のソフトバンク3連戦。第1戦は久保が先発予定。
【評】千葉ロッテは一回にサブローの右前適時打、ズレータの10号2ランで3点を先取。二回は青野の犠飛、四回には西岡の犠飛、福浦の中前適時打で2点を加えるなどそつのない攻撃を見せた。
先発の渡辺俊は九回につかまり完投こそ逃したが、5安打に抑えて3勝目。
オリックスは打線が沈黙し、九回一死満塁でも犠飛による1点どまりだった。
◆ハイライト
見事な先制攻撃だった。1番・西岡が四球を選んで無死から出塁したものの、次打者が中途半端な打撃の併殺打。一瞬にして好機を逸し、前夜、連敗を止めた相手に流れが傾きかけたが、中軸のバットで盛り返し、勢いに乗った。
まずは福浦。2球目の内角への変化球を思いきり引っ張り、一塁線を破る二塁打。得点圏への走者で、先発の光原を揺さぶる。ここで4試合連続して4番に入ったサブローがあっさり先制打。「とにかく先取点が欲しかった」
見逃し、空振りで2ストライクから130キロのスライダーを右前へ運んだ。「簡単に追い込まれてしまったけど、次のズレータにつなぐことだけを考えた」。一昨年の日本一の立役者となった“つなぐ4番”が持ち味を発揮した。
さらに、復帰後2試合で5打点と好調なズレータが外角低めの変化球を豪快へ左翼席に放り込んだ。「いいポイントで打つことができた。打席ですごい風を感じたけどよく伸びてくれたね」と頼れる助っ人は自画自賛した。
二死無走者から3連打で3点。サブローは言う。「出塁もタイムリーも、いろんな打順の役割ができればいい」。相手にとっては痛すぎる先制パンチとなった。
4番サブローも絶好調。春先からこんなに調子いいのは異例。