青野感謝!祝福!めでたいサヨナラ打
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お母さんありがとう、誕生日おめでとう!ロッテの青野が自らのバットで、あれもこれもまとめて祝った。延長12回1死一、二塁。2試合連続ドロー寸前の場面で、プロ初のサヨナラ打を中前に運んだ。チームも今季初のサヨナラ勝ち。2日合わせて24イニング、計8時間15分を戦い抜いた疲労感は一気に吹き飛んだ。
「夢中でした。体が勝手に反応して…。ベース付近に来たら全部振ろうと思っていた。最高です」。売り出し中の入団7年目。4月12日には打率・407で首位打者に躍り出たが、そこから不振に陥った。しかし、大事な日には決めてみせる。「すごくいい母の日のプレゼントができた」。試合前には塀内と一緒にピンク色の“お祝いバット”を使用して練習。そして最高の結果を出した。
「どのプレゼントよりも勝利が欲しかった。最高の贈り物だよ」。試合後、誰よりもご機嫌だったのはバレンタイン監督だ。57歳の誕生日。昨年の広島戦でも福浦がサヨナラ打を放っており、バースデーは2年連続で劇的勝利だ。チームも西武を抜いて2位に浮上。指揮官は「青野はクラッチヒッターだ」と最大級の賛辞を送った。
鹿児島出身の薩摩男児。青野は最後にお立ち台で「オイ(自分)がワイ(お前)が、桜島ファイヤー!」のパフォーマンスを決め、スタンドから喝采を浴びた。その叫び声は、鹿児島に住むお母さんにも届いたに違いない。
青野はいいねー。もう野手の顔になりつつあるねー。