小林宏、あっぱれ!交流戦通算11勝目で好調・ロッテをけん引
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降りしきる雨の中、交流戦初代MVP男・小林宏が6回1失点。前夜に後輩・久保がマークした「交流戦通算11勝」に一夜で並んでみせた。
「雨は全然気にならなかった。きのう久保が勝って、新聞にデカデカと載ってましたからね。あしたは期待してますよ」。そう言ってニヤリと笑った右腕は、一回から気合のピッチングを見せた。三回には2安打1四球で失点したが「良かった」というチェンジアップで五、六回のピンチを併殺で切り抜けた。
昨季は10勝7敗、防御率2.78。今季開幕前は「この防御率を上回るのは、なかなか難しいと思う」と話していたが、現在2.31。3.08だった昨季の6月終了時の防御率と比べても、さらなる進化を感じさせる。
登板間の調整トレに取り組む意識を昨季途中から変えた。右肩痛で開幕に出遅れた昨季の悔しさで「10言われたうちの2、3しかやっていなかったのが、進んで12、13やるようになった。もっと勝ちたいという意識が出てきたんだと思います」と証言するのは弘田コンディショニングコーチ。その効果で、今年は肩の疲労や違和感などをまったく感じていない。
「自分に厳しくしていかないと成長しない。満足したらそれで終わりですからね」。試合後は自分に言い聞かせるように話していた小林宏。自身5連勝で今季8勝目をもぎ取り、強いロッテをグイグイ引っ張っている。
★今季最多タイ14点爆勝
雨の中、2夜連続の集中打を見せ、今季最多タイの14点で快勝した。勝負の行方を決めたのは1-1で迎えた三回だ。里崎が2点三塁打を放つなど、打者11人で一挙6点を奪った。バレンタイン監督は「チーム全体がいい形でまとまっている。里崎も良い働き。これで打線がより強力になっていく」と目を細めた。
■データBox
〔1〕ロッテが広島戦通算13勝目(3敗)で、交流戦の同一カード通算勝利で最多タイ。ほかには同じくロッテが巨人戦でマーク(13勝1敗)している。
〔2〕小林宏が交流戦通算11勝目。前日(13日)に勝利投手となった同僚の久保と並ぶ交流戦の最多勝利となった。
◆三回に勝ち越しの右前打を放ったロッテ・福浦
「チャンスで回ってきたんで、得点につなげたかった」
◆三回に6号2ランのロッテ・ベニー
「いけいけムードに押されて打てた」
◆八回、プロ4年目で初安打を放ったロッテ・田中雅
「点差が開いてたけれど、ガッツポーズしたいぐらいうれしかった」
★ズレータが手術
ロッテは、フリオ・ズレータ内野手(32)が骨折していた左手小指の整復手術を米国で受けたと発表した。再来日など、今後の日程は未定。
やっぱり練習あるのみだな。