吉井が交換トレードでロッテ入り!元上司ボビーの下で再起誓う
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リーグ最年長右腕、吉井のロッテ移籍が電撃的に決定した。今季は開幕から10試合に登板して1勝6敗と不調。新天地で再起を目指す。
「野球選手としてのチャンスを与えてくれた両球団に感謝します。チームのために、優勝目指して頑張ります」。神戸市内のオリックス合宿所でトレード成立を聞いた吉井は決意を新たにした。
先発への強いこだわりが、トレードという形となった。今月2日に二軍に落ち、オリックスのコリンズ監督から「一軍に昇格してからも、中継ぎで登板してもらう」との方針を示された。だが、吉井は「ぼくは先発タイプ。中継ぎをやれと言われても、自信がない」と移籍を志願していた。
働き場所を探すベテランに手をさしのべたのが、かつての“上司”、バレンタイン監督だった。自身が96-02年まで監督を務めていたメッツに在籍し、先発として98年は6勝、99年は12勝を挙げた吉井の実力は高く評価している。ロッテ側からトレードを申し入れ、成立した。
「先発ローテで穴が開くところを埋めてもらえれば。さまざまな局面をくぐり抜けてきて、打者との対戦を熟知しているし、球種も多彩」とバレンタイン監督。25日の横浜戦(千葉マリン)で左手甲を負傷した久保が、この日全治6週間の骨折だったことが判明。吉井がいきなり、7月4日の古巣オリックス戦に先発する可能性も浮上してきた。バレンタイン監督は「吉井が引退するまでにはオリックス戦登板もあるでしょう」とけむに巻いたが…。42歳右腕のサプライズ登板がありそうだ。
■吉井 理人(よしい・まさと)
1965(昭和40)年4月20日、和歌山県生まれ、42歳。箕島高から84年ドラフト2位で近鉄入団。95年にヤクルト移籍。98年FAでメッツに移籍し、99年には12勝(8敗)を挙げプレーオフ進出に貢献。ロッキーズ、エクスポズ(現ナショナルズ)を経て03年からオリックス。04年オフに戦力外通告を受けたが、翌年テストで再入団。1メートル88、95キロ。右投げ右打ち。既婚。年俸3300万円。
■平下 晃司(ひらした・こうじ)
1978(昭和53)年2月1日、宮崎県生まれ、29歳。日南学園から96年ドラフト5位で近鉄入団。01年に阪神、04年にロッテに移籍。8年間の通算成績は311試合に出場し、679打数168安打で打率.247、64打点、12本塁打、21盗塁。今季は5試合に出場し、2打数無安打。1メートル77、81キロ。右投げ左打ち。年俸2000万円。
吉井も平下も頑張れ。