西武:逆転勝ち…涌井は12勝目 ロッテは先制も及ばず
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西武が逆転勝ち。一回2死一、三塁から3連打で3点を挙げると、二回にもG・G・佐藤の2ランでリードを広げた。八回途中まで2失点の涌井は、昨季の自己最多に並ぶ12勝目。ロッテは一回にオーティズの適時打で先制したが、序盤の大量失点で流れを失った。
▽ロッテ・バレンタイン監督 (13安打も3点のみ)このような打撃ができていれば、必ずそのうち大量得点につながるはず。
▽西武・伊東監督 涌井は悪いなりに抑え、まずまずの内容。昨年は夏から伸び悩んだ? 今年はやってもらわないと困る。
○…昨季挙げた自己最多の12勝に早くも並んだ西武・涌井。「今年の目標だったので良かった」と言いつつ、最近の出来には不満な様子。「(シーズンの)最初のころは自分でも納得できたが、最近は打線に逆転してもらった試合が多い」と課題を挙げ、この日の投球についても「久々に完投できると思ったんだけど……。八回に簡単に先頭打者を出したのが、代えられた理由かなあ」とボヤキっぱなし。チームの新エースとして、ただ勝ち星を積み上げるだけでは満足できないようだ。
○…試合の流れを決定づけたのは二回、西武のG・G・佐藤が放った2ラン。ロッテの2番手・高木の投じた真ん中高めの直球をすくい上げると、打球は高い曲線を描いて左翼スタンド最前列に届いた。今月8日に股(こ)関節痛のカブレラが抹消されたことから、前日に続いて2試合連続で4番に座っている。「カブレラの代役なんてできない。4番目に打つだけだと考えて、出来る限りのことをやる」と重圧は感じないが、一方で「4番の責任感が芽生えてきた」とも。伊東監督は「(本塁打だけでなく)四球を選んで、後ろにつなぐ意識がある。しばらくこのままで行く」と、当面4番に固定する考えだ。
○…ロッテ移籍後2度目の先発となった吉井。一回、簡単に2死を取ったものの、そこからあと1アウトが取れないまま、4安打2四死球で3失点。1回持たずに降板した。「見ての通り。特にコメントはありません」とコメントも短め。登板前日には「野球は勝ったり負けたり。長くプロの世界にいると、そんなものだと分かる」と語っていた42歳のベテラン。新天地で存在感を示すためにも、そろそろ4月25日以来遠のいている勝利が欲しいところだ。
打線ももうちょい繋がれ。今日の戦犯は里崎だった。