ロッテ・成瀬が完投8勝目、急成長の21歳にライアン氏も注目!
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4年目の成瀬が1失点完投で8勝目。リーグトップの防御率を1.65まで引き下げた。
「できすぎですね。でも打たれないピッチャーのイメージは作りたかったのでうれしい」
調子は万全ではなかった。二回に連打で先制点を許す。だが、その後はゼロ行進。八回二死二、三塁のピンチはアレンを空振り三振に仕留めた。「きょう一番の球だった」。マウンド上で表情を変えない男が、拳を握りしめて感情をあらわにした。
この日は米大リーグで通算7度のノーヒットノーランを達成している大投手、ノーラン・ライアン氏が始球式に来場。試合開始30分前のベンチ裏では、誘われた記念撮影を断りブルペンへ向かった。
「(他の選手が)うらやましかったけど、試合に勝ちたいですから」。ところが、そのライアン氏もアップのためにブルペンへ。“伝説の男”と隣り合わせで投げ込んだ。観戦した同氏は「ナルセについて教えてくれ」と球団関係者に問いかけたという。
たくましく成長した21歳を初出場の球宴が待つ。「せっかくの機会。真っすぐだけでいきたい」。自慢のストレートで勝負する。
★ノーラン・ライアン氏が始球式
米メジャーリーグのレンジャーズなどで活躍した名投手、ノーラン・ライアン氏(60)が始球式を行った=写真。46歳の現役引退まで160キロを超える豪速球で知られた同氏が投げた球は、打席に立った友人のバレンタイン監督の頭部へ。同監督は、きわどくよけ、2人で笑いあった。ライアン氏は「88年には、日本の(ヤクルト)スワローズから入団オファーも受けたんだ。実現していたら楽しかっただろうね」と初来日を満喫していた。
成瀬のクールさにやられそうだぜ。