選手会がFA取得期間短縮求め訴訟へ
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FAは現状9年だが、ドラフトで希望枠がなくなったためNPB(日本プロ野球組織)も短縮は検討している。だが、短縮される場合でも国内移籍に限られるなど制約がつく可能性が高い。また、選手会は移籍の妨げになるとして、補償金、人的補償の廃止も求めているが、NPB側では強固に反対する球団が多い。宮本会長はシーズン中でもNPBとの交渉に出席して、意見を述べてきたが「各球団の利害ばかりで、進展が見られない」と感じたという。「裁判は時間がかかり(ベテランの)ボクらが恩恵を受けるわけではない。でも球界のためにやるべきと考えた」。
選手会顧問の石渡進介弁護士は「海外スポーツの例を見ても、裁判でしか解決できない問題。避けて通れない道で、来るべき時が来たという気がします」と語った。選手の賛同を得たことで、具体的な準備に入る。訴訟の時期について、同弁護士は「準備ができ次第」としたが、年内には行動に移ることになりそうだ。
選手の気持ちはわかるけど、FAの短縮は複雑な気分だ。