西武:逆転勝ちで連敗を3で止める ロッテは1点差に泣く
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西武が逆転勝ちで連敗を3で止めた。1点を追う七回、細川の適時打で追いつき、なお2死一塁から福地の二塁打と栗山の2点二塁打で3点を勝ち越した。初の2けた奪三振の岸が新人トップタイの9勝目。ロッテは八回、オーティズの2ランで1点差に迫ったが及ばず。
▽西武・伊東監督 (1点差の勝利で、手が)べたべたや。きょうは岸の好投に尽きる。八回は結構バテていたが、よく投げてくれたと思います。
▽ロッテ・バレンタイン監督 終盤はいい追い上げだった。九回もいい当たりのライナーが、野手のいるところに2本も行った。
○…楽天・田中に並ぶ新人トップの9勝目を挙げた西武の岸は「これでチームが勢いに乗れば」とチームの連敗ストップを喜んだ。プロ初黒星を喫した千葉マリンスタジアムは「いいイメージがなく不安だった。それが立ち上がりに出た」と二回に2死満塁のピンチを招いた。だが、無失点で切り抜けるとリズムを取り戻し、風の影響で良く曲がるカーブを効果的に使いながらロッテ打線から自己最多の11奪三振。2本塁打で被本塁打数が15本になり、「本塁打が課題」と反省したが、荒木投手コーチは「その後に崩れず抑えている」と、岸の自己最多141球の粘りの投球を評価した。西武の新人では99年松坂以来となる2けた勝利にあと1勝となり、「一生懸命投げていきたい」と意気込んでいた。
○…好投していたロッテ・小野が七回に崩れた。中盤まではシュートのキレがよく、内野ゴロの山を築いたが、七回はそのシュートが甘くなったところを細川、福地に痛打を喫した。チームがここ5試合、1勝4敗と負けがこんでいるだけに「最初から飛ばし気味だった」という小野は「七回は、握力がちょっと落ちてきた。でも、あそこを踏ん張らないとだめ。負けは負け」と反省しきりだった。
後ろがダメだから、先発も引っ張らざるを得ないんだよなー。