粘り及ばず競り負け 8回薮田勝ち越し許す
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◇ロッテ-オリックス19回戦(ロッテ10勝8敗1分、18時2分、千葉、24114人)
▽勝 カーター33試合3勝5敗6S
▽S 加藤大52試合3勝3敗21S
▽敗 川崎38試合1勝1敗
▽本塁打 里崎10号(2)(カーター)ローズ40号(1)(薮田)
千葉ロッテ 小林宏、川崎、薮田、荻野―里崎
オリックス 川越、カーター、大久保、加藤大―日高
千葉ロッテは2日、オリックス19回戦(千葉マリン)を行い、3―5で競り負けた。三回、今江の中犠飛で1点を先制。その後1―3とリードを許したが、七回に里崎が同点の10号2ラン。しかしその後、八回表無死一塁のピンチで救援した3番手の薮田が痛打されて勝ち越された。3日は試合がなく、4日から西武3連戦(千葉マリン)を行う。
【評】千葉ロッテは接戦を落とした。先発の小林宏は得意の低めの変化球の制球に苦しみ、6回を7安打3失点。八回のピンチで登板した薮田が踏ん張れなかった。打線は三回にオーティズ、ベニーの連続短長打で無死二、三塁とし、今江の中犠飛で1点を先制。しかしこの回スクイズ失敗などで次の1点を奪えなかったのが痛かった。
オリックスは先発の川越が6回を1失点の好投。2番手カーターが誤算だったが、同点直後の八回に日高の適時二塁打で勝ち越し。九回にはローズの通算400号となる今季40号ソロで突き放した。
◆「負けたら一緒」
2点を追う七回二死一塁。里崎が中堅左へ豪快に同点2ランを放ったが、直後に勝ち越し点を許し、ホームランのコメントも「引き立て役になっちゃいました」と自ちょう気味だった。
カウント1―2から125キロの低めの変化球を完ぺきにとらえたが、「負けたら一緒」と苦笑い。それでも打撃フォーム、打球の角度などについては「満足のいくものだった。打ったのはチェンジアップ。打てそうな雰囲気はあった」と自画自賛だった。
◆薮田 「チームに申し訳ない」
最下位チームとの3連戦で1勝2敗の負け越し。このカード3連勝、防御率0・39と絶対的な安定感を見せ、自己最多の13勝目を狙った小林宏だが、低めの変化球を相手の各打者に見極められるなど、最後まで“らしくない投球”だった。
味方打線の援護で勝敗はつかなかったが、六回までに3失点し、リードを許す苦しい展開。小林宏は「点を取ってもらった直後に点を許してしまい、しかもフォアボールが多く自分の投球ができなかった。情けない」と力ない言葉。それでも「この思いを忘れずに次の登板で頑張ります」と巻き返しを誓った。
勝敗の行方を左右する同点の八回無死一塁のピンチでリリーフした薮田も踏ん張れず、2点を許して白星は遠のいた。この回2アウトまでこぎつけたが、9番打者に4球直球を続けて決勝打を浴びた。「追い込んでから一番甘く入ってしまった。(七回に打線が)追いついたのにチームに申し訳ない」とうなだれた。
さらに背番号20は九回二死からローズに追撃のメモリアル弾も許した。「一番ホームランがいけない場面。打たれたのはチェンジアップ。もうちょっと低く、慎重にいかないといけなかった」と最後まで表情はさえなかった。
今日のボビー ◆相手がいい打撃した
「小林宏はいい球を投げたが(2度の勝ち越し打の)日高が2度ともいい打撃をした。ただここ5、6試合の先発ほどのコントロールはなかった。(三回の1点を先制後に)スクイズを外され、しっかり追加点を取れず、逆に相手に得点のチャンスを与えた」
あー、痛すぎる1敗…。