成瀬13勝!西武キラーだ6連勝!
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蒸し暑さが残る夜も、歓声に包まれたヒーローインタビューで一気に解消した。負けない左腕・成瀬がいつも通りの仕事をこなした。「自分のピッチングができたし、野手の援護もあった。そして、ファンの声援があってここまできました」照れながらファンの喝采(かっさい)を浴びた。
雨による中断を契機に7回2失点で降板も、チームトップの13勝目をマーク。勝率は9割2分9厘に上昇し、13勝以上の投手で最高勝率を争う「最優秀投手」のタイトルも見えた。7回は3連打と犠飛で2点を失ったが、相性のいい西武にはこれ以上の失点は許さない。「チェンジアップが見られて苦しかった」と振り返るが、このカード6連勝、パ・リーグ相手に2年越しの12連勝と勝利を積み上げた。
精密な制球力と打者のタイミングを外すフォームは、バレンタイン監督の信頼も大きい。「彼は投手に必要なものを、すべて備えている」指揮官からは活躍するまで寮生活を命じられていたが、それは今季で解禁。来季は一人暮らしする予定だ。リーグを代表する左腕として認められた。
防御率も1・79で、杉浦忠(南海)以来となる48年ぶりの防御率1点台&9割以上の勝率を堅持。「9回が終わってチームが勝っていればいい。自分の勝ちより防御率にこだわりたいし、これからも負けない投球を目指したい」負けないこと。一番難しいテーマを、まだまだ追い続ける。
特定チームに強いってのは魅力あるよ。