ロッテ:ソフトバンクに大勝 二回に猛攻一挙7点
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ロッテが2連勝。小野は七回途中まで1失点の好投で6勝目を挙げた。二回に打者10人の猛攻。ベニーの左越え12号3ランなど4安打を効果的に集め一挙7点を先取し、試合の主導権を握った。ソフトバンクは安打数でロッテを上回りながら拙攻続きだった。
▽ロッテ・バレンタイン監督 小野はいい投球内容だった。打たれた安打は多かったがゴロだったし、野手のいるところに飛んでいたらアウトになっていた。
▽ソフトバンク・王監督 小野は丁寧に投げていた。うちも今は長打力がないしね。まあ、そんなことを言ってもしょうがない。しんどいけど、行くしかない。
◇二回の先制攻撃、05年の爆発的な強さをほうふつ…ロッテ
相手の弱みを的確につかみ、たたみかけるような攻撃で7得点。31年ぶりの日本一になった05年の爆発的な強さをほうふつとさせる、ロッテの二回の先制攻撃だった。
ソフトバンクの先発・大隣の制球が定まらないのを見て取った先頭のズレータが四球で出塁すると、里崎が右前打で続く。竹原が犠打で送って二、三塁。堀が四球で歩き、オーティズが「連戦の疲れは、打って勝つことで癒やしたい」と甘い直球を逃さず左前にはじき返し先制。2死後、西岡が冷静に押し出し四球を選んで2点目を挙げ、続く早川が右前打を放ってさらに2点を追加し、とどめはベニーの左越え3ラン。序盤で試合をほぼ決定づけた。
今のロッテと、05年の強さとでは比べるまでもないと見る向きもある。例えば05年の優勝に貢献した2けた勝利を挙げた左腕セラフィニ、強打者フランコは今はいない。だが今年加入した戦力に目を転じると、先制適時打のオーティズ、ソフトバンクから移籍のズレータ、オリックスから加入の早川……と、役者ぞろいだ。
首位の日本ハムには21日にもリーグ優勝マジックが点灯する可能性もあるが、この夜のような攻撃ができる底力を持つロッテだけに、ペナント奪還をあきらめるのはまだ早い。
打線もこうやって点が取れればいいんだけどなー。