ロッテも来たぞ3.5差!渡辺俊が完封で38日ぶり白星
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地面すれすれから、浮き上がる“魔球”。渡辺俊が今季2度目の完封で、38日ぶりの8勝目を挙げた。
「楽な気持ちで投げられ、スッキリ勝てましたね」。被安打はわずか4本。7人の左打者を並べる相手打線を完全攻略。奪三振は3ながら、打者の手元で微妙に浮き上がるボールで、飛球でのアウトは18を数えた。
中3日のマウンド。19日のソフトバンク戦で4年ぶりの中継ぎ登板を経験したことで、試合の心構えを学んだ。「勝てない時期もあり、今までいろいろ考え過ぎた。中継ぎは突然の登板で、何も考えないから」。中継ぎでは4度も肩を作り直したが「きょうはピンチもなく、ブルペンに肩を作らせませんでしたね」と胸を張った。
残り10試合。日本ハムとのゲーム差を3.5に縮め、バレンタイン監督も上機嫌だ。「きょうは最初から、彼(渡辺俊)の試合だったね」と喜びに浸った。
「ボクらは追う立場。全試合勝つつもり」と締めくくった渡辺俊。2年ぶりのリーグ制覇へ、ここからロッテが急浮上していく。
★重盗で先制点
機動力を使って先制した一回の攻撃は見事だった。内野安打の西岡をバントで送るなどして二死一、三塁。里崎の打席の初球に重盗を仕掛け、西岡が本塁に駆け込んだ。一塁走者は足が速くないズレータだっただけに、相手の意表を突くプレーとなった。バレンタイン監督は「さまざまな形で得点できるのを見せておく必要がある」としてやったりの表情だった。
急浮上してよー。