ロッテ、継投決まり2位浮上! ライバルに連勝で自信
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六回、同点に追いつかれてなおも二死一、二塁のピンチで、バレンタイン監督が動いた。左打者の大村を迎えるところで先発の小野をあきらめ、左腕の川崎を投入した。
この日の小野は、内外角に揺さぶる投球がさえて五回まで無失点の好投だった。同点を許したとはいえ、降板した時点の投球数はまだ61球。だが、バレンタイン監督は迷わず継投策に打って出た。
その時、川崎は準備が整っていたわけではなかった。慌てて肩を慣らしてマウンドに上がったにもかかわらず、大村を外角低めの直球で一ゴロに仕留めると、そのまま九回まで投げ続けた。勝ち越しを許さず、2位浮上の立役者となった。指揮官は「川崎はよく抑えてくれた。自分の決断が正しかったことを、証明してくれた」と胸を張った。
日本ハムのリーグ優勝が目前となり、2年ぶりの覇権奪回は厳しくなった。しかし、貪欲(どんよく)に勝利を目指した継投策がズバリと決まり、クライマックスシリーズ第1ステージでの対戦が濃厚なソフトバンクに自信をつける2連戦2連勝となった。
★早川「こんなに活躍するとは」
早川が延長十回、馬原の153キロの速球をとらえ、中前に勝ち越し打。「三振だけはしないようにした。こんなにバットで活躍するとは思わなかった」と、一回に放った先制本塁打と合わせ、喜んだ。
リーグ優勝へのマジックナンバーを2とした日本ハムと、29日から本拠地で2連戦を戦う。早川は「この勢いを地元に持ち帰り、気持ちを切り替えて戦いたい」と、わずかに残る覇権奪取に意欲を燃やした。
川崎はよくやってるよ。素晴らしいね。