がけっぷちロッテ小野で逆王手だ
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ロッテは今季パ・リーグ相手に負けなしの成瀬を温存。小野の先発で5戦勝負に持ち込む構えだ。
ロッテは我慢比べに敗れて、CS第2ステージで1勝2敗と後がない状況へ追い込まれた。中盤までは1点を争う緊迫した投手戦も、7回2死後に先発渡辺俊が力尽きた。バレンタイン監督は「我々は今年2連勝を幾度となく、しています」と、がけっぷちにも前を向いた。
0-1で迎えた7回裏。2死後に2連続二塁打で痛恨の追加点を奪われた。渡辺俊は04年6月以降、札幌ドームで5連敗になり「2点目を取られたのが…」。全責任を背負い込むかのように、顔を紅潮させて言葉を絞り出した。完投勝利した第1ステージ第1戦は「(千葉マリンの)風と友達になれた」と笑顔も、この日は無風のドームで苦汁を飲んだ。
ほんのわずかな差で、相手に流れが傾いた。4回1死満塁で、内野陣が前進守備を敷きながら、渡辺俊の頭上を越える坪井の内野ゴロの間に先制のホームを許した。同監督も、勝敗を決めたシーンを「満塁の場面で渡辺の頭を越えていった当たりかなと思います」と、冷静に振り返った。
敗戦すれば終戦となる16日の第4戦は小野が予告先発。今季16勝1敗で2冠の成瀬の中5日登板も予想されたが、同監督は「成瀬が2連勝はできません。小野は非常に良い状態で投げていますし、十分に自信をもって投げて欲しいと思います」。第5戦での相手エース・ダルビッシュ撃破を若き左腕エースに託し、逆王手を狙う一戦は我慢で勝ち取る。
小野晋吾、打線、頼んだ!!