渡辺俊、ポストシーズン初黒星…パCS第2S第3戦
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転々とするボールを三本間でぼう然と見つめるしかなかった。7回、渡辺俊は2死二塁から森本に中越えの適時二塁打を打たれ決定的な2点目を失う。「2点目を取られなければ何とかなったけど…」ここでマウンドを降りたサブマリン。6回2/3を6安打3失点でポストシーズン初黒星を喫し、チームは王手をかけられた。
不運の連続からリズムに乗れなかった。4回、1死一、二塁から工藤の完全に打ち取った当たりが三塁内野安打に。満塁となると、坪井の打ち取った当たりが高いバウンドで渡辺俊の頭を越え二ゴロ。その間に先取点を奪われてしまった。
そして7回、森本に打たれた2点目は内角を狙ったのが真ん中に入った失投だった。「1点目は気にならなかったけど、2点目がね」と悔やむサブマリン。救援陣も炎上しこの回6失点。打線もグリン、武田久、マイケルの継投の前に6安打で三塁も踏めなかった。
後がない一戦は14年目の右腕・小野に託された。バレンタイン監督は「小野は非常にいい状態」と自信をのぞかせた。今季16勝、パ・リーグ相手にはポストシーズンも含め16連勝中の成瀬については「成瀬だけで2連勝はできない。どちらかの勝利に貢献できればいい」と5戦目の登板を示唆した。「我々はシーズン中に連勝を何度もしている」ボビーの頭の中には2つ勝つことだけしかない。
俊介はアンラッキーだった。それだけ。