放出ノリ、早川CSでハツラツ…オリ改革無エン
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谷(今季.318=リーグ3位、10本塁打、53打点)、中村紀(.293=15位、20本塁打、79打点)、早川(.283=12位、5本塁打、44打点)はそれぞれの特色を発揮してチームのCS出場に貢献。特にオリックスで準レギュラーだった早川の活躍は、同一リーグということも手伝い、宮内オーナーにも衝撃を与えたようだ。
「彼にはウチのチームはよくやられますね。編成部門の失敗でしょう」
編成部門の責任者である球団本部長職の重要性を唱え、先日、GM経験のある中村勝広氏をこの要職にすえた。
最下位からの脱出を図る中村本部長の初仕事はチーム補強になるが、「お金の面はGM時代同様ノータッチ」だそうで、予算面の権限はない。そのためか、今オフの主役となるFA選手の広島・新井、中日・福留に関しても「ウチには関係ないようだ」と早々と不出馬宣言。
新外国人では一時、韓国プロ野球で活躍するダニエル・リオリス投手(35)=斗山、ケニー・レイボーン投手(32)=SK=をリストアップして、関係者を視察に送り出したものの「諸処の事情があって…渡韓費用はムダになりそう」(中村本部長)と頓挫。
となれば、“地雷ゾーン”の国内トレードに踏み切らざるを得ない。
「オーナーから批判を受けたが、臆せずトレードは行う。停滞したチーム状況の中、血の入れ替えは必要」
だが、この新本部長の決意にも、他球団関係者は概して冷ややかだ。
「商談の選手といっても投手では山口、野手では塩崎、相川と1軍の出番がほとんどなかった選手。トレード成立は難しいし、もし成っても小型でしょうね」
やはり前途は多難か。
オリックスの選手が可哀相すぎ。オーナーが良くない。