ヒーロークローズアップ 里崎智也(ロッテ・捕手・9年目)
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狙っているものは、日本シリーズ優勝だけではないようだ。
14日のクライマックスシリーズ第2ステージ第2戦、里崎は今季チームが打率2割に抑え込まれている日ハム先発・武田勝から、二回に逆転2ラン。チームに勢いを付けると八回にもダメ押しのソロ。1人で3打点の活躍を見せた。
打撃だけではない。守っても四回途中で小林宏が、右ふくらはぎ痛で急きょ降板。リリーフ陣を好リードして1失点に抑えた。
過去のプレーオフやWBCでも活躍し、短期決戦の強さに定評のある里崎は試合後、
「武田には3打数2安打だったのでイヤなイメージはなかった。本塁打はチェンジアップ。タイミングを狂わされたので入るとは思わなかった。クライマックスシリーズは打てなくてもシーズン中の打率が落ちるわけではない。気にしないで打席に立てる。宏の降板は予想外だったが、リリーフがしっかりつないでくれた」
と、愛嬌のある丸顔をほころばせた。
中盤以降、唯一のピンチだった六回1死満塁で、代打の田中幸を直球で三振に仕留めた場面はこう振り返った。
「(田中幸は)その前に投げたフォークにタイミングが合っていなかった。それで決め球はフォークと思わせておいて、裏をかいて直球で勝負しました」(里崎)
この里崎、チーム内では女子アナ好きとして知られている。シーズン中も試合前の練習に女子アナが来ると、それまで機嫌が悪くても一転大喜び。練習を終えた途端に女子アナに駆け寄って、試合が始まるまで口説いているというか話しているシーンがしばしば見受けられる。
里崎は独身。1億円の高給取りで明るい性格、人気もある。プロ野球選手と女子アナのカップルは今やトレンドでもある。
2005年のプレーオフ第1ステージは風邪で欠場したが、連夜の夜遊びが原因と当時もっぱらだったが、注目度の高いクライマックスシリーズで活躍すれば、女子アナの間の里崎株が急上昇しようというものである。
果たして日本シリーズも女子アナもと、“両手に花”といくかどうか。
女子アナ好きでも何でもいい。活躍してくれれば。