本当に辞めロで大丈夫? 藤田クビで「YFK」解体
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自慢の方程式を解体するバレンタイン監督。果たして、次なるマジックは…
本気で『YFK』解体!? ロッテの秋季練習が28日、千葉マリンでスタート。CS第2Sで日本ハムにうっちゃられ、2年ぶり日本シリーズ出場を逃したバレンタイン監督は笑顔でナインと再会…。ところが、チーム内には困惑ムードが充満。
「ビックリしたよ。何でなのかねえ…。球団が考えたことだろうけど、よく分からないよ」。頭をひねるのは勝利の方程式の1人、中継ぎの左腕エース・藤田の戦力外通告だ。
藤田は薮田、小林雅とともに勝利の方程式『YFK』。31年ぶりとなった一昨年のリーグV&日本一に貢献。昨春のWBCにも日の丸を背負って出場し、初代世界一に輝いた。が、今季は左肩の故障などの影響で31試合で1勝2敗1S、防御率12.64と大不振だった。そのため27日に現役引退と同時にコーチ就任要請を受けたが、本人が現役続行を希望し、戦力外となった。中継ぎ新左腕として2年目・川崎が成長しただけに、球団の決定は理解できるが解せないことがある。藤田は今季FA権を取得。仮に、権利行使し他球団に移籍した場合、補償金を手に入れる商売ができたからだ。
だが「彼は球団の貢献者。FA宣言した場合(1億3000万円の)年俸が(移籍に)足かせになる可能性もある。同じFAなら、戦力外の方が彼のためになる」(球団幹部)。金銭の問題ではなく“F”を見切ったということだ。
これでロッテが誇ったYFKは完全解体が確実に。同じくFA権を持つ薮田はメジャー移籍も視野に入れて、権利行使を模索中。守護神・小林雅もバレンタイン監督との不仲から移籍願望が強いといわれるからだ。
勝ち試合での終盤の中継ぎ陣は必要不可欠。それでも「FAは選手の権利。1-2人出ていくのは仕方がないこと」とFA戦士流出を覚悟、バレンタイン監督は新方程式の確立を目指すがロッテは例年、大型補強はしない球団。指揮官の手腕が問われる。
ボビーの終わった選手を見る目は神。ロッテから出て成功した選手はいない。