ハードル練習 直球進化 唐川侑己(成田→ロッテ)
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飛躍のきっかけは、1年冬の陸上トレーニングでつかんだ。尾島治信監督が陸上部に唐川を預けた。全国屈指の強豪陸上部。ハードルをまたぐ反復練習で、股関節の柔らかさを手に入れた。
ひと冬越えると、投球で踏み出す歩幅が、スパイク6歩半から7歩に伸びていた。「腰が入るようになり、球持ちが良くなった」。直球が140キロを超えるようになり、一躍全国区の投手になった。今や、遠征先にも組み立て式のハードルを持っていく。
ほぼ直球一本で勝負してきた。プロでもその投球スタイルは貫きたいという。「打者が手を出せず、見逃してしまうような直球を投げたい」
プロ入り後の目標に、「日々進化」という言葉を掲げた。「自分で工夫をして、他の選手の長所は吸収して、自分にしかできない投球をつくりあげたい」。進化の行方が楽しみな右腕だ。
唐川侑己 からかわ・ゆうき
89年7月5日生まれ、千葉県成田市出身。小学校3年で野球を始め、投手一筋。甲子園には06年春と07年春に出場した。最速148キロの直球と抜群の制球力を誇る。右投げ右打ち。181センチ、75キロ。
ハードルね。なるほどね。股関節が堅い大嶺とかもいいんじゃない?