プロ野球ドラフト 県内から3人指名
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服部投手のほかに、日立製作所の谷哲也内野手(22)=鳴門工業高校出身=が中日ドラゴンズから3巡目で、JFE西日本の岡本秀寛投手(24)=鳴門第一高校出身=が東京ヤクルトスワローズに4巡目で指名された。
「若くていい投手がいるが、負けないようにがんばりたい」。3球団の競合の結果、ロッテが引き当てた服部投手は記者会見で力強く抱負を語った。大阪府高槻市で生まれ、会社員の父・勝さんの都合で全国を転々として、小学5年の時に脇町(現・美馬市)に転入。「おまえがプロに行ったら、仕事を辞めてもいいなあ」と冗談を言っていた勝さんは高2の冬に亡くなった。エースで迎えた00年、最後の夏の大会は3回戦で、この年の代表校となる徳島商に0―10の6回コールド負け。甲子園には出場できなかった。
「悔しかった」。しかし無名の左腕は、東都大学リーグの名門・駒大で開花した。球の切れと制球のよさで大学通算11勝7敗。「大学で精神面の大事さを教えてもらいました」。社会人になっても投手陣の柱を担い、今季の公式戦は17勝1敗と抜群の安定感を発揮した。
夢の舞台への切符はつかんだ。「父に見せたい」とプロの世界でも活躍することを誓った。
元々、制球がよく安定感のある投手だったが、社会人になってから球速も増した。速いスライダーや緩いカーブ、スクリューボールと多彩な変化球も強みだ。
高校時代に監督として指導した井河宏文・小松島西高校監督は「強気な投球でチームを引っ張る投手だった。千葉ロッテと聞いて、いい球団に選ばれたと感じた。同郷の里崎選手もいて、やりやすいのでは」と話した。
谷内野手は高校から、日立製作所に。身長180センチ、体重78キロの右投げ右打ち。半田中学校時代は軟式野球部に所属しながら、陸上の3種競技の選手として活躍。高校では2年生の春、選抜高校野球大会で遊撃手として準優勝に貢献した。同年秋からはエースとしてマウンドを守り、翌年の選抜ではベスト16入りを果たした。
社会人入り当初は投手だったが、昨年から遊撃手に戻った。俊足、強肩が売り物だ。
左投げ左打ちの岡本投手は、身長176センチ、体重76キロと、投手としては大柄ではないが、ダイナミックなフォームからのキレのある速球を基本に、緩急を投げ分けるタイプ。
◆徳島IS・小林投手 ロッテ育成枠指名
このほか、創設から3季を終えた四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスから初めて、小林憲幸投手(22)=埼玉県出身=が、ロッテから育成枠で指名された。
小林投手は05年の球団創立時から徳島で投げ、150キロ近い速球とフォークが武器。徳島市内の球団事務所で会見し、「思わぬ指名にびっくりした。一日も早く支配下選手に上がり、チームの顔になれるようなプレーヤーになりたい。徳島の仲間のためにも頑張りたい」と語った。
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