“負けない男”成瀬 充実の49球
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負ければ今大会での五輪切符獲得が消える大一番。成瀬が星野監督の大抜てきに応えた。4回途中2失点で川上に後を託し、勝利への流れをつくった。「ストライクを取りにいったところを打たれてしまった。韓国は本塁打があるので、注意しながら投げました」
右打者を8人並べた韓国打線相手に、初回1死から高永民(コ・ヨンミン)にチェンジアップを被弾。そこから“外スラ”で立て直した。神戸での自主トレ中の11月4日、阿部と初めてブルペンで組んだ際に披露した得意球は49球中9球。4回1死二塁、“最後の打者”李大浩(イ・デホ)から見逃し三振を奪った球もそれだった。1カ月の共同生活で得た収穫を大一番で生かした。
「1人1人と思って投げた。1球の重みがありました」と振り返った成瀬。大役は十分に果たした。
成瀬、何かを学んで来れたか?