ボビーも頭を抱える小林雅、薮田、藤田の大穴
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ロッテ関係者がこう言って頭を抱えているという。その理由は「小林雅、薮田、藤田の3人が抜けた穴が埋まらないから」だという。
抑えと左右の中継ぎエースがいなくなったのだから、投手陣は大幅戦力ダウン。バレンタイン監督も「投手陣の強化が第一」とメジャーの投手取りに動いたが、獲得したのはヤクルトをクビになったシコースキーと前ナショナルズの中継ぎアブレイユ(メジャー通算33試合で0勝1敗、防御率6.81=4600万円)だった。
そのアブレイユがこの日ブルペン入り。158キロの速球と並ぶ決め球のスライダーを披露した。ところが思うように変化せず、切れも鈍かった。 「日本の公式球に少し違和感を感じた」 とメジャーリーグのボールよりやや小さいボールに戸惑いを隠せない。
今年31歳のアブレイユはメジャー昇格に10年以上かかった苦労人。メジャーでは主に中継ぎに使われたが、抑えを任せられるかどうかは未知数だ。
「バレンタイン監督はもっと大物の助っ人投手を取るつもりだったが、経費との兼ね合いもある。藤田を自由契約にしたのも、FAの小林や薮田を積極的に引き留めなかったのもカネの問題。いくら米球界に顔が利くとはいえ、平均年俸が3億円を超えるメジャーから、安いカネでいい投手はなかなか取れない。それでシコースキーとアブレイユに落ち着いた」(関係者)
シコースキーはロッテ、巨人、ヤクルトで投げたが、タフさが売りもの。絶対的な決め球も、細かい制球力もなく、どちらかというと「エイ、ヤッ」と投げるタイプ。それだけに厳しい場面で使うにはリスクがある。
2年目の大嶺が大化けして2ケタでも勝たない限り、投手陣の穴は埋まらない。
昨年Bクラスだったオリックス、楽天は大幅補強をしたり、即戦力投手が加入した。裏金で揺れた西武も今年は落ち着いて戦える。6球団の力の差は縮まっている。冒頭のフロントの危惧は的中しそうだ。
いや、最下位はないでしょ。