代打サブロー逆転3点打 成瀬好投7回1失点
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30日の同3回戦は渡辺俊が先発予定。
【評】千葉ロッテが逆転勝ち。五回に一死三塁の先制機を逃すなど打線につながりがなかったが、八回に先頭の代打ズレータの左前打から二死満塁とし、代打サブローがフェンス直撃の3点二塁打を放った。先発成瀬は7回1失点。アブレイユが初勝利を挙げ、川崎が初セーブ。
オリックスは近藤が7回を2安打無失点と好投したが、継投策が裏目に出た。
アブレイユ (初勝利に)「気分がいい。ハッピー。チームのみんなにウイニングボールにサインをしてもらうよ」
川崎 (初セーブに)「九回と意識しないようにした。全員で勝利に向かっていくので、きょうはたまたま自分だった」
◆狙い球逃さず「格別の一本」へ
カウント1―0から待っていた球が来た。外角高めの直球。抜群のタイミングでバットを振りぬくと、打球は右翼フェンスに直接当たり3人の走者が一気にホームまで返ってきた。サブローは満塁の場面で代打で登場した八回に逆転の3点二塁打。一振りでチームに勝利をもたらした。
打線は七回まで2安打に抑えられ、1失点で好投していた成瀬を援護できないでいた。しかし八回、代わった投手を攻め立て二死満塁。ベンチ裏で素振りを繰り返していたサブローに声が掛かった。
「高めの真っすぐが一番いいボールと頭にあった」と、相手投手が自信を持っている球を狙っていた。初球の直球をファウルし、次の球も同じ球種。見逃さなかった。キャンプ中から意識していた右方向への強い打球を放ち「一番いいかたちで飛んで行ってくれた」。打席に立ってわずか2球で大仕事をやり遂げた。
前日の試合で5打席安打がなく打率は1割2分だった。スタメンを外され「打った記憶がない」という代打で逆転打。「打球方向がよかったし速い真っすぐに負けず、芯でとらえることができた。な一本」と手応えをつかんだ様子。復活を予感させる一打となった。
今日のボビー“ここぞに強い打者”
「サブローはこれまでもいいスイングをしていて、強い当たりを打っていた。彼はここぞという時に強い打者。きょうもその仕事をしてくれた。成瀬は最高の投球内容。1失点であれだけ投げれば十分。(七回で降板は)シーズン序盤なので長く投げさせる必要はない」