8回集中打 逆転勝ち 田中雅が勝ち越し打
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5日の同5回戦は成瀬が先発予定。
【評】千葉ロッテが逆転勝ち。八回、先頭のオーティズ、里崎の連打から一死一、三塁とし大松、橋本の連続適時打で同点。二死満塁で田中雅が右前適時打を放ち勝ち越した。先発小林宏は6回を投げ勝敗がつかなかった。ソフトバンクは六回に井手が2点二塁打を放ったが、抑えの投手が誤算だった。
■今江が同点内野安打
今江が0―1の二回、同点に追いつく三塁手強襲の内野安打。
先頭の里崎の左前打と2四球で一死満塁とし迎えた第1打席、初球の外のチェンジアップを思い切りよく引っ張った。痛烈な打球は三塁手のグラブをはじき、ボールがファウルゾーンに転がる間に三走里崎がホームを踏んだ。
前の試合で開幕からの出場試合連続安打が8で止まり、チームは4連敗中。「本拠地で負けるわけにはいかない。気合の一打です」と連敗脱出に必死だった。
■「最悪の投球」と反省
小林宏は走者を出しながらもしのいでいたが、自らピンチを招き痛打された。
一回二死二塁で打球が右足に当たり、ボールが右前に転がる間に二走がホームイン。不運なかたちで先制を許し、その後は我慢の投球を続けていたが六回、二死から安打と連続四球で満塁とされ、真ん中に入ったチェンジアップを左翼線に運ばれ2者が生還。「最悪の投球をしてしまった。悔しいです」と反省した。
しかし、その後打線が奮起し八回に逆転。勝ち負けがつかず千葉マリンの連勝記録8は継続となった。
■「気持ちだけは負けない」田中雅 初のお立ち台
最後の打者を荻野が遊ゴロに打ち取ると、5試合ぶりの勝利に右翼席の千葉ロッテはファンのひときわ大きい歓声が沸き起こった。千葉ロッテは八回に5本の長短打を集め逆転勝ち。連敗から脱出した。
二回に得点して以降、走者を得点圏に進めながらもあと一本が出ない状態が続いた。しかし八回、先頭の4番オーティズが右前打で出塁し、里崎も右中間への安打で続いた。一死一、三塁とし代わった左投手からまずは大松が右前適時打を放ち1点差。さらにここ数試合調子のいい橋本が左越え二塁打を放ち、ようやく追いついた。
二死満塁とし打席には途中出場の田中雅。「自分の力を出して楽しんでいこう」自分に言い聞かせた。2球ファウルで粘りカウント2―2となってからの6球目、真っすぐに食らいついた。「気持ちだけは絶対に負けないと強く思っていた」と打球は一塁手の頭を越えふらふらと右翼線へポトリ。3人が一気にホームを踏んだ。
打線がかみ合わないで4連敗した。この日は5本の安打を集め一挙5得点の大逆転。「どんどんいい勝ち方をして白星を重ねたい」。初めてのお立ち台に立った田中雅の力強い言葉が千葉マリンに響いた。
ロリユキ、次こそビシッとね。