清水 オール完投4勝!連敗5で止めた…ロッテ
|
最後の力を振り絞った。9回2死一塁、山崎武のバットは、清水の142キロ直球に空を切った。「三振取りたくて、開き直って投げました」6安打1失点完投。ロッテを5連敗の暗闇から救い出した。
飛ばした。4回までは完全。7回まで二塁も踏ませなかった。9回に1点を失い完封こそ逃したが、オール完投の4勝目はチームの稼ぎ頭。完投数は、日本ハム・ダルビッシュと並び両リーグトップだ。「6回まではほぼ完ぺき。9回はゼロに抑えようと意識し過ぎたかな」めったに自分を褒めない男が、自画自賛した。
プロ初スタメンの捕手・金沢を、逆にリードしていた。「早いうちにいい球を見せて、その球を要求させようと思っていた。何とか気楽に、怖がらずにリードしてくれれば、と」その思いから、ペース配分よりも一球一球の質にこだわった。8回1死一、三塁では、鉄平を二ゴロ併殺に仕留めた。フォークの要求に「こんなサインが出るのか、というのがズバリ当たった。感謝したいですね」。24歳の潜在能力を引き出し、思わずほおも緩んだ。
チームはここ12試合で新人・唐川の挙げた2勝だけ。それ以外で勝ったのは、4月25日のソフトバンク戦で清水自身が完封して以来、実に13戦ぶりだった。「できることを一人一人やっていくしかない。みんな必死だし、自分も必死です」打線も楽天・田中を早々に引きずり降ろし、今季最多タイとなる14安打で6点と復調の兆し。逆襲の道のりを、背番号18が切り開く。
これぞ18番を背負う人ですね。