唐川 デビュー3連勝 近藤以来21年ぶり
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衝撃が止まらない。投げるごとに、どよめいたスタジアムに、唐川は「気持ちよかった。モチベーションが上がりました」と声をはずませた。
初体験の東京ドームで立ち上がりはボールが先行したがきっちり修正。「試合の中でいかにベストな投球をできるかが大事なんです」。高卒新人3連勝をわずか1四球でクリアしたのは初の快挙だ。「リズム良く投げれば守備にも、攻撃にもいい影響がでる。そこを常に意識しています」。先頭の稲葉にソロを喫した5回、1死後、小田に0-3になった場面も、慌てず三振に仕留めた。
プロ初被弾にも動揺はなかった。「いつかは打たれるものなので特に落ち込んでいない。崩れるパターンは絶対にしたくなかった」。7回、稲葉を再び迎えての初球、真っすぐのサインに首を振り、打たれたチェンジアップで勝負。「打たれた球を初球からさすがに投げてこないと考えると思った」。二塁打されたが、強気な投球は全うした。
バレンタイン監督の58回目となる誕生日にも花を添えた。「何としても勝ちたかった。監督もいい誕生日を過ごせたと思います」。18歳右腕がさらなる旋風を巻き起こす。
俺は既に旋風に巻き込まれてます。