マリーンの風 トラ戦士も称賛の応援
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まずは赤星憲広外野手(29)。彼は実はロッテサポーターである。社会人時代を過ごしたJR東日本野球部の寮がJR京葉線海浜幕張駅の近くにあることから、当時は頻繁に球場に足を運んでいた。マリンスタジアムでの交流戦では、外野で跳びはねていた日々を思い出し、懐かしい気持ちになったという。
「マナーはいいし、応援も楽しい。阪神ファンは熱狂的だけど、ロッテファンはカッコいいよね。本当に楽しかった。オレもあそこにいたと思うと笑ってしまった」と振り返った。
初めてロッテの応援を目の当たりにした選手の反応はまた違う。先発の安藤優也投手(27)は「日本シリーズで対戦した時のダイエーの応援もすごいと思ったけど、彼ら(ロッテサポーター)はもっと迫力があるように感じた。間違いなく日本一だと思うよ」と興奮しながらまくしたてた。
関本健太郎内野手(26)にいたっては「実は試合中に守りながらロッテの応援歌を口ずさんでしまっていた。歌のリズムがいいよね。試合が終わって寝ていても頭から離れない」と告白。2人で大笑いした。
認知度的には阪神ファンの方が熱狂的として有名である。さらに本拠地・甲子園で、外野だけではなくバックネット裏にいたるまでスタンドを埋め尽くす満員のファンが、メガホンを一糸乱れぬリズムでたたく姿は壮観であるし、すばらしい。
だからこそ、私はうれしいし、誇りである。そんなファンに支えられているトラ戦士たちが口をそろえて「ロッテの応援はすばらしい」と感想を語ってくれたのだから。
阪神との交流戦は最終的にはロッテの3勝2敗1分けだった。6月5日、延長12回、1―1の引き分けで甲子園での最終戦を終えると、私は赤星選手に言った。「日本シリーズでまた会おうね。その時のウチの応援はもっとすごいから。覚悟しとけよ」。彼はただ笑っていた。そして右手でガッツポーズしてみせた。
ロッテ対阪神の日本シリーズ。もし、それが本当に実現すれば応援対決としても、きっと見ごたえがあるだろう。
(千葉ロッテマリーンズ広報担当 梶原紀章)
応援楽しいよねー。