大嶺弟“新怪腕”だ!中3で140キロ
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南海の怪腕に“怪物候補生”の弟がいることが判明した。大嶺の横を歩く細身の少年を、松本編成部スーパーバイザーは頼もしそうに見つめた。「プレーは見たことはないけれど、いい選手らしいね。4年後、ウチに入ってくれれば面白い」
WBA世界ライトフライ級王者・亀田興毅似の風ぼう。この3年間で20センチ以上成長し、中学3年生ながら1メートル78、68キロの堂々たる体格だ。3年後には、最速151キロを記録した兄の1メートル84を抜かす勢い。大嶺自身も「みんながセンスは僕以上と言っている」と認めている。
翔太の魅力は鉄砲肩。中学の軟式野球部では主に遊撃を守っていたが、マウンドに上がれば140キロの剛速球も披露する。強肩を生かし、高校では捕手に転向する意向だ。大嶺兄弟を小学生時代からよく知る伊志嶺監督は「投手と野手の違いはあるけれど、技術では弟が上」と証言。さらに「兄よりもヤンチャ。今は丸刈りだが、1年間ぐらいスキンヘッドにしたことがあった。周囲を気にしない性格は野球向き」と負けん気の強さも折り紙付きという。
「(プロ入りした兄が)正直うらやましい。4年後はプロに行きたい」。兄に追い付き追い越せと、翔太は早くも“プロ入り”宣言。千葉マリンで大嶺兄弟が大暴れする日も夢ではない。
≪神戸感激の涙≫
新入団発表は、千葉市内のホールで希望者4000人の中から抽選で選ばれた550人のファンが見守る中で行われた。“26番目の戦士”である応援団からコールを受けると新人選手は感無量。1メートル91でチーム最長身となる大学・社会人ドラフト3巡目指名の神戸は涙で目を充血させると「学生時代は“デカイの”と呼ばれてきた。プロになったので違うニックネームを付けてください」と意外な決意を語った。
弟も入団しちゃえばいいじゃん。