里崎怒りの保留、査定情報“漏えい”
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里崎は約1時間の交渉を終えて会見の席に着くと「サインはしてません。問題が起きました。球団には笑えない話でしょうね」と、半ばあきれたような笑みを浮かべて話した。他選手の契約交渉中、自身の査定ポイントが比較対象として“漏えい”していたからだ。
狭間球団代表補佐は「われわれの不手際で不信感を与えてしまった。あってはならないこと。今後このようなことがないようにします」と謝罪の言葉も繰り返し、2回目の交渉には誠意を持って臨むと強調した。
昨年はWBCで世界一に貢献。シーズンでも85年袴田現バッテリーコーチ以来、ロッテ捕手での規定打席到達。ゴールデングラブやベストナイン受賞で、パ・リーグの顔へ成長した。「金額の話は1分ぐらい」と満足していただけに、プロ入り初の保留につながる「失言」へ落胆の色は隠せなかった。
昨季の好成績の影響で、多忙のオフを送り、この日が1回目の交渉だった。28日には豪州キャンプへ出発するが「わだかまりがある中でサインできない」と、自費キャンプも辞さない姿勢を見せた。個人情報保護が叫ばれる昨今、里崎は球団側に納得のいく説明を求めるつもりだ。
まあ、球団も漏らしちゃいけないわな。