ノリ浪人濃厚…オリックス自由契約、条件大幅譲歩もオファーなし
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球団から午後2時30分に、代理人を通じて自由契約を伝え聞いた中村はそのまま芦屋市内のジムに直行。トレーニングを終えた午後5時過ぎ、口を開いた。
「まずユニホームさえ着れたらいい。この時期なんでね。背番号なしでキャンプにテストにいってもいい」
プライドも捨てて悲壮な決意を口にした。
「アテはない。祈るしかない。厳しいかもしれないが1%にかけたい。浪人も覚悟している。どこかに手を挙げてもらいたい。待つしかない」
オリックスは返事待ちだった1球団からトレード不成立の連絡を受け、自由契約を通告。だが球界の反応は相変わらず鈍い。
小笠原の抜けた日本ハムは高田GMが「チームは若返りをはかろうということでやっている。(中村は)その方針に合わない」と話し、岩村の抜けたヤクルトも大木勝年球団取締役が「ウチは65人の枠でやる方針で決まっているから、獲ることはない」と意思のないことを断言。ロッテ・瀬戸山社長も「実績のある選手なので失礼なことはできない。(獲得は)基本的にはない」とコメントした。
中村が通うジムが入っている芦屋市内のマンションの下に約40人の報道陣が集結したことで、住民から苦情が出てパトカーも出動。報道陣と中村は会見の行き場を失った。そこで救いの手を差し出したのが通りを挟んだ向かい側の自転車店の関係者。「どこに行っても迷惑になるならウチでやりなさい」と駐車場を提供してくれた。
この関係者のように、中村に温かい手を差し出す球団はあるのか。
瀬戸山断固否定しろよ。