ロッテ・ズレータ超特大180メートル弾!命名「タワー・パワー」
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怪人ズレータが脅威の一発を放った。フリー打撃でフルスイングした打球は左翼フェンス(108メートル)上、照明塔の約30メートルの高さのライト付近を直撃した。
「途中で見失ったが跳ね返ったボールは見えた。当たらなければ後ろの並木も越えていたよ」と満足げ。約7メートルの追い風も吹いていたが、推定180メートルの超特大弾に周囲をあぜんとさせた。
今オフ、ソフトバンクから移籍し、豪州でチームに合流した。バレンタイン監督も「新しい環境の中で本当によくとけ込んでいる」と目を細める。スペイン語、英語、日本語など5カ国語を操るコミュニケーション力+気さくな人柄に、チームにはもともと友人も多かった。
「合流した日からチーム内の一体感を感じていた。やりやすい環境で、今年はいいことが起こりそう」と笑みがこぼれる。照明塔(タワー)直撃の一発を自ら「タワー・パワー」と命名。怪力ぶりを発揮したが、「きょうは70%。これで終わるつもりはない」。新生ズレータの真価は、これから発揮される。
■フリオ・ズレータ(Julio Zuleta)
1975年3月28日、パナマ共和国生まれ、31歳。パナマ工科大から93年ドラフト外でカブス入団。02年レッドソックス移籍。メジャー2年間で79試合、打率.247、9本塁打、36打点。03年ダイエー(現ソフトバンク)に移籍し、今季からロッテでプレー。昨季成績は126試合、打率.281、29本塁打、91打点。日本通算成績は454試合、打率.291、122本塁打、333打点。1メートル97、113キロ。右投げ右打ち。既婚。今季年俸220万ドル(約2億6840万円)。背番号42。
★13日に豪州代表と親善試合…来年以降メルボルン誘致も
豪州野球協会のドン・ナップ会長(56)が12日、ロッテ・キャンプを訪問。13日にジーロングで行われる豪州代表との親善試合について、来年以降は大都市メルボルンへも誘致したい考えを明らかにした。
ロッテはまだ来年の豪州キャンプ実施を決めていないが、同会長は「来てくれることになると思う」と発言。昨年以来、2年連続で実施されている親善試合について「将来的にはジーロングの球場と、メルボルン市内での2カ所で(1試合ずつ)実現したい気持ちがある」と話した。
メルボルンはジーロングから車で1時間。人口370万人中、日本人1万人を含むアジア系住民も多く、大観衆が集まる可能性も高い。同会長は「豪州の野球の発展にインパクトを与えられると思う」と期待をのぞかせた。
★俊介、豪州代表戦初戦に登板
渡辺俊が、13日の豪州代表との初戦で登板する。今季から新球のチェンジアップに挑戦しているが、「日本の打者との対戦の前に、外国でいろいろと試したかった。打者のレベルも高いらしいので絶好の機会」と意気込んだ。
俊介、いろいろ試して。そして復活して。