ズレータ、自称200M弾…公称20M“ズレ”もすごすぎ
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乾いた金属音が球場に響いた。ズレータが放った打球は108メートルの左中間奥にある照明塔の上から約5メートルの所に当たりグラウンドへ落ちた。「感触はあったけど、どこに行ったか分からなかった。やっといいスイングができるようになった」とズレータは笑顔を見せた。
あまりの打球にその場で飛距離の現場検証が始まった。左翼ネットの後方でボール拾いをしていた球団関係者は「あの角度で当たったから、落下地点はこの辺だろう。千葉マリンなら間違いなく場外だね」と指をさした位置は左翼フェンスから約70メートルの推定飛距離180メートル。ズレータは「ライナーで当たった。もし照明塔に当たってなかったら奥にある木も越えていただろう」とさらに20メートル先を指さした。パナマ工科大卒の理系頭脳がはじき出した数字は200メートルを超えたものになっていた。
「あの打球の名前かい? 『タワーパワー』とでも名付けようか」と上機嫌で話したズレータ。13、14日は豪州選抜との練習試合が組まれている。バレンタイン監督は野手全員の出場を示唆。「試合でも強い打球を打ちたい」。“パナマの怪人”が常識を外れた打球を実戦でも見せていく。
ズレータは何番打つのかなー。普通に考えれば4番だけどさー。