大嶺とマー君が対面!火花バチバチ
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先にチーム練習を終えた大嶺はグラウンドに残って、ライバルの到着を待っていた。そこへ球場入りした田中が現れ、歩を進めた。スタンドのファンから大きな拍手がわき起こる。テレビカメラ11台、約50人の報道陣が注視する中、「よろしくお願いします」と田中があいさつ。大嶺も笑顔で応じ握手を交わした。
25日のオープン戦先発対決を前に実現した、昨秋の国体以来の対面。まずはお互い、相手を持ち上げた。
「甲子園よりデカくなった。(世代では)斎藤君(早大)より、田中君が一番スゴイと思う」と大嶺がライバルを称賛すれば、一方の田中も「直球は大嶺の方が上。僕の直球は高校生にも当てられますから」と謙そん。楽天・野村監督までも「大嶺はいい顔しとるな。男前や。女性人気は大嶺の方が出るやろ」と相手を褒めちぎるサービスぶりだ。
だが2人の内心は違う。これまで田中に「意識はない」としていた大嶺も対面後は「負けられない気持ちになりました」と闘争本能に火がついた。田中もそれは同じ。ブルペンで53球を投じ「今日は良かった。明日も投げて感覚を覚えていく」と自信に満ちた笑みを見せ、火花を散らした。高校時代はなかった2人の対決。長く球界の未来を背負うであろう両投手の第1ラウンドの火ぶたが、間もなく切って落とされる。
2人ともパリーグの顔になれ。