大嶺5安打4失点…ホロ苦デビュー
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「やっぱりスゴい。これがプロ野球。甘くないと分かりました」。突きつけられた現実。かみしめるように、大嶺は一言一言を絞り出した。
2回5安打4失点。初回は無失点も、二回につかまった。一死一塁で走者・平石にモーションを盗まれ二盗を許し、嶋には甘いスライダーを左翼席へ運ばれた。さらに1点を失い二死三塁で「高校時代と同じく投げたんですが…」と痛恨のボークで追加点を献上だ。
だが、大器の片りんも見せた。直球のMAXは145キロだったが、ネット裏で視察した他球団のスコアラー陣は「体感速度は大嶺の方が速い」と高評価した。
「楽しかったです。打たれて学ぶこともあります」とき然としたプロの顔も見せた大嶺。観戦した八重山商工・伊志嶺監督も「(ボークなども)全部経験したからね。中身のあるイニングだったと思う」と教え子の未来に期待をかけた。
卒業式などの学校行事参加のため、27日に沖縄・石垣島へ帰郷。その後は2軍での育成が決まっている。「これから課題を1つずつクリアしていきたい」。“離島の星”の逆襲はここから始まる。
課題もあるが時間もいっぱいある。大丈夫。