清水 開幕モード スライダー、チェンジアップさえる
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オリックス 001 000 000-1
千葉ロッテ 020 000 10×-3
▽勝 清水3試合1勝1敗
▽S 小林雅5試合1敗1S
▽敗 川越4試合1勝2敗
▽本塁打 大松1号①(川越)
【評】千葉ロッテの先発清水は7回を投げ7安打を浴びたが、きれのあるスライダーが要所で決まり1失点の好投。藤田、薮田とつなぎ、九回は小林雅が抑えた。打線は二回にサブローの左中間を破る二塁打で2点を先制するなど10安打。七回には大松が右越えソロを放った。
オリックスは坂口が3安打。先発の川越は7回3失点とまずまずの投球を見せた。
エースが試合をつくり、守護神がきっちりと締める。開幕を1週間後に控え、千葉ロッテ投手陣が万全の仕上がりを見せた。
先発の清水は、二回の3つのアウトをすべてスライダーで奪うなど変化球がさえた。投球の幅を広げるため今年から意欲的に取り組んでいるカーブとチェンジアップも効果的に打者のタイミングを外し、130キロ台後半の直球で打者と勝負。「生命線の低めのまっすぐも走っていて空振りも取れた。五回くらいからいいリズムで投げることができた」。バレンタイン監督の「7回を90球で投げろ」との指示通りの93球、満足そうな表情を見せた。
八回は藤田、薮田が3人で抑え、最終回は小林雅が先頭を出したが、後続を危なげなく打ち取った。シーズンを想定した継投にバレンタイン監督は「シーズン中の感覚を投手に持ってもらいたかった。どのピッチャーもいい準備ができている」と投手陣の開幕にむけた出来に手応えをつかんだ。
開幕投手は明言しなかったが、「結果はまずまずだったが、投げるたび良くなってきている」とエースをたたえた指揮官。「言われなくても土曜日(開幕日の24日)に投げるつもりでいる」。自覚十分の清水は言い切った。
◆根元が攻守に活躍
千葉ロッテの根元が攻守に活躍、二塁手争いでアピールした。
1点をかえされた三回のセカンドの守備では、二死一、二塁で中前に抜けそうな二遊間の鋭い打球をまわり込んで好捕。追加点を許さなかった。打撃では八回の第4打席で高めの直球を左中間に流し打ち三塁まで進むなど2安打。オープン戦でしっかりと結果を出している。
「落ち着いて打席に立てるようになった。自分の思うようなバッティングになってきている」。2年目の背番号32は自信をのぞかせた。
◆大松が待望の1号
千葉ロッテの成長株、大松が七回にオープン戦第1号。変化球でタイミングを崩されながらも低めの球をすくい上げ、ライトポール際に運ぶソロ本塁打。第1打席に内角のスライダーにつまりバットをへし折られるなど、前の2打席はまったく当たっていなかったが「ボールがよく見えた」と、してやったり。
相手はオリックスの川越。「エースから打てたことは自信になる。開幕戦でスタメンに選ばれるよう残りのオープン戦で打撃を上げていきたい」と意欲を見せた。
根元も大松もイイヨー。