渡辺俊 1失点完投で今季初勝利
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昨季はWBCから凱旋直後に開幕。05年まで2年連続2ケタ勝利の右腕は、自分を見失ったまま5勝に終わった。今年はキャンプでチェンジアップ、ジャイロ回転の直球と新境地を開拓し、万全の態勢を取った。4回に失策絡みで1点を失ったが、3点リードの6回1死一、三塁のピンチは松中を直球で二ゴロ併殺に仕留める。無四球の完投勝利に「昨年はアクシデントがあると冷静になれなかったが、今年は精神的に落ち着いた」と分析した。
“逆風”にも負けなかった。本拠地での白星は昨年5月21日の中日戦以来、途絶えていた。千葉マリンのマウンドでは通常、投手に対して向かい風が吹くが、この日は追い風。「いつもと逆だったので低めを意識して投げました」と風を読んだことも勝因に挙げた。
チームを連勝に導く投球に、バレンタイン監督は「スーパーカーブ、それに真っすぐの制球が良かった」と称賛した。渡辺俊は今季、数字にまつわる目標は立てないという。目標はただ1つ、05年以来の優勝に尽きる。
俊介復活。試合前は本当にドキドキしたよ。