久保が今季初勝利 継投で逃げ切り連敗ストップ
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◇ロッテ-楽天2回戦(1勝1敗、13時1分、千葉、19523人)
▽勝 久保2試合1勝1敗
▽S 小林雅5試合4S
▽敗 青山3試合2勝1敗
▽本塁打 青野3号(3)(青山)=1回、4号(1)(松崎)=7回、草野2号(2)(久保)=3回、山崎武4号(1)(久保)=7回
▽バッテリー
楽天 青山、永井、松崎、渡辺―嶋、河田、藤井
千葉ロッテ 久保、藤田、神田、高木、薮田、小林雅―里崎
千葉ロッテは8日、楽天2回戦(千葉マリン)を行い、7年目の青野の活躍で7―5で逃げ切り、勝率を5割に戻した。青野は一回の先制3ラン、七回のダメ押しソロと自身初の1試合2アーチ。連敗を2で止め、対戦成績を1勝1敗とした。9日は試合がなく、10日から敵地ヤフードームでソフトバンク3連戦を行う。
【評】千葉ロッテは青野の2アーチなどで連敗を止めた。一回、西岡、里崎の連打などで二死一、二塁とし、青野が左翼席ポール際に先制3号。二回には相手失策などで3点を加え、1点差とされた直後の七回にも青野の左越え4号ソロでリードを広げた。先発の久保は三回以降、毎回の先頭打者を出す苦しい投球だったが、6回3/0を6安打4失点で今季初勝利。楽天は草野の2号2ラン、山崎の4号ソロなどで追い上げたが、序盤の大量失点が最後まで重くのしかかった。
◆「反省点の多い試合」
久保は七回途中を4失点ながら打線の援護もあり、今季初勝利をマーク。それでも「チームが勝ったのは良かったけど個人的には反省点の多い試合」と渋い表情。
◆重圧感じず冷静な打撃
1点差に詰め寄られた直後の七回裏一死。青野が内角低めに入ってきた2球目のスライダーを完ぺきにとらえた。走り出すのと同時に、両手を大きく広げてパンとたたき、本塁打を確信。打球はそのまま左翼席へ舞い落ちた。
自身初の1試合2アーチ。「びっくりしてます」。前試合まで7試合連続安打の好調が認められて初の5番に座ったが、プレッシャーなんてなかった。「いつも通り、何も考えずに行きました」。冷静に自分の打撃を貫いた。
1本目は一回二死一、二塁の先制機に、青山の5球目の内角の直球に体をくるっと回転させた。「どうしても点が欲しかった。コンパクトにバットを振りぬけた」。左翼席ポール際に飛び込むのを見届け、一、二塁間で両手をたたいて喜びを表した。
試合後のバレンタイン監督は「とにかく成長し続ける選手。あらゆる球種に対して強い打球を打てる。いろいろなポジションも守れる価値のある選手」とたたえた。
1軍に登録されている野手の中では一番大きな背番号58。「どうにかして塁に出ようと思っていたら、結果的に一番いい形になっただけ」。昨季の活躍が認められ、ようやくつかんだ開幕1軍入り。「やってやろうと思ってる」と力強かった。
◆今日のボビー
「青野は現時点で一番いいスイングができる打者だが、それを試合で出してくれた。久保はもっと本来シャープな投球を見せてくれるピッチャー。それでも勝てて良かった。この勝利を今後につなげてほしい。(2番・里崎、5番・青野の先発オーダーに)過去の数字はどうであれ、きょうの試合で勝てると思った打順。2人ともそれぞれの打順でやりやすかっただろう。里崎はいいスイングだった。七回のサブローの好守は勝利をもたらした光るプレー」 。
青野は凄いね。ソニック次しっかり。