41歳・小宮山 3年ぶりの白星
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今季登板の過去3試合はすべてリードされている場面での登板。それだけに、同点の場面で登板したこの試合は、自然と気合が入った。直球の最速は135キロ。140キロを超えた全盛期の勢いはない。それでも抜群の制球力と多彩な変化球で、のらりくらりとかわしていった。
バレンタイン監督は「最高の制球力だった。この勝利はコミ(小宮山)について当然だ」と絶賛。若手の教育係的役割を指揮官から任されている小宮山は「本当なら(先発の)成瀬がもっと投げないといけないよ。交代させられないようなピッチャーになればチームはもっとよくなる。これから説教だ」。自分のことよりも、若手へ厳しい言葉を投げかけた。
41歳7カ月での勝利は、プロ1年目の時に現役引退した村田兆治氏の40歳10カ月を上回った。「村田さんを抜いちゃったの?超えたのは何よりです」とおどけて笑った。「雇ってくれるんだったら、いつまでもやるよ」。衰え知らずのチーム最年長右腕はロッテの快進撃のために投げ続ける。
小宮山教育係は頼もしいね。まさにベテランの力。