ロッテ俊介完封で防御率トップ
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ロッテ渡辺俊が05年9月以来1年8カ月ぶり完封で、パリーグ防御率トップに立った。5連敗中と苦手の日本ハムを、120キロ前半の直球と80キロ台のカーブ、さらにシンカー、カットボールと独特の“俊介ワールド”に引きずり込んだ。「去年はだいぶ負けたから取り返さないと。相手はあまり変わっていないから僕が変われたのかな」。
一番の変化は今年から使い始めたカットボールだった。4番セギノールには走者を背負った場面で3度対戦したが、いずれもカットボールで微妙にシンを外して打たせて取った。「真っすぐと同じスピードで変化する。今年は球種としてしっかり使っていける」と確信。バレンタイン監督も「コントロールがよく、いい兆しが出ている。守りでも2つのダブルプレーが助けになった」と評価した。
今季は好投も報われない試合が続いた。ここまで4試合に登板し、防御率2位の2・10も1勝1敗と結果がついてこなかった。この日は3本塁打のアーチ攻勢に、守備では2併殺などファインプレーも飛び出して攻守に渡辺俊をもり立てた。これで3月30日のソフトバンク戦以来となる2勝目で、防御率は1・62とダントツ。「まだ5月でしょう」とかわしたが、昨年大きく負け越したサブマリンが巻き返しにかかった。
昨日は守備も良かった。俊介もよくやった。