「雨男」ロッテ渡辺俊が今季3勝目
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自称「雨男」ロッテ渡辺俊が、チームを快晴(○)へと導いた。最近2度の登板は雨天中止(4月22日楽天、5月1日日本ハム戦)によるスライド登板。この日も試合前に激しい雨に見舞われたが「途中から涼しくて投げやすかった」とクール。味方打線の援護にも助けられて、8回1/3を2失点と好投し、今季3勝目を挙げた。
先日、星野ジャパン第1次候補選手に選出された実力を発揮した。ストライクボールの比率が77対32。ストライク先行の投球から、味方にもリズムを呼び込んだ。90キロ台のカーブも効果的に織り交ぜ、凡打の山を築いた。敵将コリンズ監督も「はじめて見たが、本当にうまいピッチングする投手」と脱帽した。
5月は早くも2勝目となったが、表情は五月晴れとはいかなかった。5点リードの、完投ペースで迎えた9回。1死後、連打とストレートの四球を与えると、守護神小林雅にマウンドを譲った。「四球はダメでしょう。情けない感じが残っちゃいましたね…」。勝利の瞬間も、ヒーローインタビューを受けている際も、自身のふがいなさに心が晴れることはなかった。
それでも、04年9月17日以来となるオリックス戦勝利で、防御率も1・71で依然トップ。「雨男」は滴り落ちる汗をぬぐいながら「ほかの先発陣も勝っているし、負けないように頑張ります」。バスに乗り込む直前には、晴れやかな表情が戻っていた。
俊介が勝ってくれないと上位進出は無理。頼もしいです。