ロッテ:投手戦に決着つかずSBと延長十二回、引き分け
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投手戦に決着がつかず、延長十二回、引き分けた。ロッテが一回1死三塁から福浦の中犠飛で1点を先行。ソフトバンクは七回に小久保の12号で追いついた。ロッテ・小林宏は低めをつき、ソフトバンク・ガトームソンは球威十分。リリーフ陣もともに譲らなかった。
▽ロッテ・バレンタイン監督 打線はいいスイングが続いている。いい当たりが正面をついただけだ。
▽ソフトバンク・王監督 きょうみたいな試合を引き分けに持ち込めたのは大きい。あした、決戦をしましょう。
▽ソフトバンク・ガトームソン 内容には満足している。チームが勝てばもっとよかったけど。
○…ロッテ・小林宏は好投しながらも白星に届かなかった。バレンタイン監督が「彼はグレート。(小久保への)1球を除けば最高の投球だった」と絶賛したように、低めにスライダー、フォーク、チェンジアップを集めて危なげがなかった。三回無死一塁では森本のバントの小飛球を、里崎と交錯しながらスライディングキャッチして併殺に仕留める内野手ばりの美技も見せた。しかし小久保の同点本塁打に「甘いところにいった。悔やまれる1球です」と笑顔はなかった。
○…ソフトバンク・小久保が一振りで連敗を阻止した。七回までは小林宏の低めに変化球を集めた投球に重量打線がほんろうされ、わずか3安打に抑え込まれていた。七回1死後、シュート回転で真ん中に入ってきた直球を右中間席に運んだ。「あれが唯一の失投やったんと違うか。完封されてもおかしくない試合だったんで、よかった」。右方向への本塁打は珍しい。「練習でもあんなところには打てない。昔は体重を乗せて打ったが、最近は軽くなったんで体のキレで打っている」と小久保。体調のよさも証明した一発だった。
惜しかったなー。でも安心して見てられた。